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黒薔薇学園の白い百合たち
第13章 留美子と宗一郎
店を出て二人っきりになった途端、
宗一郎は留美子の腰に手を回して
グッと引き寄せた。
「あんた、ほんまに呑みすぎやわ!」
「だって、由里さんの歓迎会だろ?
呑んであげないと悪いじゃないか」
「とか言いながら、
どうせタダ酒だから呑まないと損だとでも想ったくせに」
「ははは…よくわかってるねえ…
それにしても由里さん…俺、どこかで会った事があるんだよなあ…」
「私が黒薔薇学園の寄宿舎に居てたから
私に会いに来たときに廊下ですれ違ったとか?」
「まあ…そうかもしれないけど…」
まあ、いいかと
宗一郎はそれ以上の思考を停止させた。
「この公園を覗いてみるか?」
その公園は街灯もなく
暗がりなのが有名で
カップルが屋外であいしあうと有名な公園でした。
「ここには居ないと想うわよ
酔っぱらいの習性って
どういうわけか暗がりへは行かないから」
「へえ、そんなことをよく知っているね」
でも、居ないとも限らないだろ?
いいから少しだけ散策しようぜ
宗一郎はそう言って留美子の手をとって
ぐいぐいと暗闇を求めて足を運んだ。
「やだ…ほんとに暗闇なのね
幽霊でも出そうで怖いわ」
知らず知らずのうちに宗一郎の腕にしっかりと
しがみついた。
肘に留美子の豊満な胸の膨らみが伝わる。
スケベな事をしようと公園に誘ったわけではないが
ムニュムニュとした肘に伝わる感触に
男の部分が反応しはじめていた。