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黒薔薇学園の白い百合たち
第13章 留美子と宗一郎
暗闇に目が慣れてくると
ベンチのあちらこちらで蠢くカップルの姿が
辛うじて見えてくる。
キスを交わすカップル…
胸を揉まれているカップル…
男の腰に股がって体を上下に揺らして
完璧にナニをしているとわかるカップルまでいた。
「これじゃ、心霊スポットにもなりゃしないわね
まるでカップルたちの桃源郷(オアシス)だわ」
「みんな、恋愛期間を謳歌してるのさ
外でヤルってのは、なんとも言えず興奮するらしいぜ」
宗一郎は左手をガッシリと留美子に抱きつかれて
自由にできないものだから
右手を伸ばして留美子の胸を揉みはじめた。
「ちょっと、やだぁ~
どうしちゃったの?発情しちゃった?」
そのように宗一郎を小バカにした留美子だったが
彼女もまたカップルたちの妖艶な競演に
股間を熱くさせていた。
いや、股間に神経が集中していたのは
なにも淫らな事を見たせいだけではない。
由里の歓迎会でビールをたくさん呑んだものだから
不意に尿意が襲ってきていた。
大通りにまで戻ってコンビニへ行くには遠すぎる
公園の片隅には公衆トイレが見えていたけれど
とてもじゃないが、そこまで我慢出来そうもなかった。
モジモジする留美子に
てっきり彼女も欲情してきたのだと
宗一郎は留美子の陰毛あたりの股間を撫でてきた。