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黒薔薇学園の白い百合たち
第13章 留美子と宗一郎
「ダメ!触らないで!」
思わず大きな声を出したものだから
周りのカップルたちの動きがピタッと止まった。
「おいおい、無粋だよ
そんな大声を立てるもんじゃないよ」
「だって…だって…」
ついには足踏みをしてモジモジし始めた。
「もしかして…オシッコ?」
宗一郎は無神経に尋ねてくる。
「うん…」
尿意があるのだと宣言してしまうと
どんどんと耐えきれなくなってくる。
「ここならちょっと奥行けば見えないから」
「やだ…こんな所で…」
「そんな事言っても、もう限界なんだろ?」
「うん…」
奥まった場所まで入ると
留美子は木の陰になる場所へ小走りで向かった。
「あぁおしっこ、おしっこもうダメ!
ダメ出ちゃう、あ…あぁっ!」
ショーツを降ろして数秒だけ躊躇ったけれど
もう恥ずかしいなどと言っている場合ではなかった。
チョロ…チョロロ…シュァァア~~
静まり返った夜の公園に子気味良い音が響く。
『はぁぁっ…気持ち良い…気持ち良いよぉ…』
長い放尿を終えた留美子は、
ほっと安堵の溜息をついた。