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黒薔薇学園の白い百合たち
第14章 土方先生の落ち込み

「ああ、そうそう…」

部屋に戻りかけた隣人は
マンションの外を指差した。

「由里が、このマンションを出てから
やけにあの黒のベンツがやって来るようになったんです
まるで、こちらを監視してるみたいで気味悪いんですよね」

そう言われて
隣人が指差す方に目をやると
彼が言うように黒のベンツが路上駐車していた。

運転手はハンチング帽にサングラスをしているが
土方が見れば屋敷のお抱え運転手の黒岩だと一目でわかった。

「ありがとう、もし由里から連絡があれば
僕のスマホにメールをくれないか?」

そう言って名刺を手渡すと
土方は急いで黒岩の元へと走った。

「黒岩!あんた、ここで何をしているんだ!」

そう叫ぶと
黒岩は慌てて車に乗り込んで走り去ろうとしたが
行く手を土方に遮られて仕方なく車から降りてきた。

「雅人さま、私はその…奥さまに命じられて
由里さまを屋敷に連れていきたいだけなんです」

「由里を屋敷に?
それはまた、どうして?」

「よくはわからないんですが…
由里さまを義明さまの伴侶に迎え入れるのだとか…」

由里を兄貴の伴侶に?
どういうことだ?
母の淑子には由里と僕が婚約したと報告したのに

ここで使用人の黒岩に問い詰めても埒が明かない

「僕を屋敷に連れていってくれ」

土方は黒岩の返事も待たずに
ベンツの後部座席に乗り込んだ。

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