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黒薔薇学園の白い百合たち
第14章 土方先生の落ち込み
「わかったよ、大学側に連絡が来てるかもしれないし、それとなく学生部にでも聞いてみるよ」
だからさあ、もう抱かせてくれないなんて
つれないことは言うなよ
この場はなんとか有耶無耶にしてしまえと
沢渡は適当な言葉を発しながら
香代の胸を揉みはじめた。
「もう!私は真剣なんだからね!」
そんなことを言いながらも
香代の手は沢渡の腹筋を撫でて
股間へと伸びはじめていた。
ジーンズのジッパーを降ろす段階で
沢渡の尻ポケットに突っ込んであるスマホのバイブが猛烈に震え出したので
香代は慌てて手を引っ込めた。
「そんなに驚く事はないだろ
スマホに着信が入ったみたいだ」
誰からだ?
これから良いところだって言うのに…
沢渡は尻ポケットからスマホを取り出した。
スマホ画面には『宗一郎』と表示されていた。
「宗一郎?こいつ誰なんだよ」
社交的な沢渡は
出会ってすぐに誰とでも意気投合できた。
おまけにすぐさま連絡先を交換するクセがあったので、沢渡のアドレスには得たいのしれない連絡先がひしめき合っていた。
乱雑するアドレスを一人一人覚えている筈もなく
スマホの表示を見ても
沢渡はピンと来なかった。
「もしもし?沢渡ですけれど…」
誰なんだ?と思いながら
沢渡は通話を開始した。