この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
黒薔薇学園の白い百合たち
第1章 教育実習

「日向先生、わかったでしょ
うちのクラスは手強いですよ」

「ええ…少しばかり圧倒されちゃいました」

挨拶を終えて教員室に戻って
物理の時間割りが午後からなので
私たちはコーヒーを飲んで一息つきました。

「授業中も隙を見せるとヤジがバンバン飛んで来るので、決して隙を見せないようにね」

土方先生は教科書を開いて
ここまで教えていますと
現在の進行具合を教えてくれました。

いざ教科書を開くと
ドキドキして心臓が早鐘を打ち始めました。

「大丈夫?かなり緊張してるけど…
安心して授業中は僕が教室の後ろにスタンバイしておくから」

土方先生の優しさに
生徒のヤジではないけれど
私、土方先生に惚れちゃいそうでした。

「あの…土方先生は…
ご結婚されているんですか?」

「結婚しているように見えますか?」

そう言って左手の薬指を私に見せてくれた。
その指にはリングはおろか、
指輪の後さえなく綺麗なままでした。

「こんな情けない男に惚れてくれる女性なんていませんよ」

自虐的にそう言う土方先生を見つめて
『ここに一目惚れした女がいますよ~』と
私は言葉に出さずに
精一杯可愛い笑顔を彼に送りました。

/272ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ