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黒薔薇学園の白い百合たち
第5章 私の初体験
土方先生とは夜の八時過ぎに
チェーン店の大衆酒場で落ち合いました。
「すいません…
安月給なもので
こんなところにしかお誘いできなくて…」
心底、申し訳ないと思ったのか
大柄な土方先生が背を丸めて体を小さくして詫びた。
「いえいえ、こういう店の方が
肩肘張らなくていいと思います」
「そうですか?
そう言っていただけて何よりです」
「そんなことよりも、今夜は飲みましょう!
私、徹底的に飲みたい気分なんです」
注文したサワーが口当たりが良かったので
私はついつい飲みすぎていました。
ほどよく酔いが回ってきたのか
土方先生は思いもよらぬ話題を振ってきた。
「日向先生は…初体験はいつだったんですか?」
酔っているものだから
いつにも増して声が大きい…
「あの先生…
そういう話題は…」
私は周りを気にしながら
別の話題を催促しましたが
土方先生ったら私の初体験を
どうしても聞きたいのか
一向に話題を変えてくれません。
「わかったわ…特別に教えてあげます…」
私はなるべく小さな声で話し始めました。
あまりにも小さな声だったからか
しっかり聞きたいと
土方先生は私とキスでもするかのように顔を近づけてきました。
「私の初体験は…小6でした…」
「早っ!!」
まさか、小学生の時に処女とオサラバしたとは思っていなかったのでしょう。
土方先生は目をまん丸にして驚いていた。