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第12章 佐久間

「武内・・お前そんなに色っぽい子だったか？・・」
「ハァ・・ハァ・・武内、お前を真っ裸にひんむいて全身を舐めまわしたい。両足を開いて幼いマンコをグチュグチュにしたい。
嫌がるお前に俺の肉棒を無理矢理突っ込んでメチャクチャに犯したい」

心の中でそんな妄想をしてしまった。

「ん？いや、イカンイカン！俺は仮にも自分の生徒に対して、何を考えているんだ。」
「そんな事が許されるはずがない」

佐久間は自分にそう言い聞かせて、とにかく平静を装った。

「先生？先生？どうかしました？」

結乃が話しかける

「あ！ゴメンゴメン、何でもない」
「それより、武内、大丈夫か？顔色が悪いぞ？何かあったのか？」

陰キャの結乃にとって、異性から優しい言葉をかけられるのは、実に珍しい事で、真剣に心配してくれる佐久間の姿がとても嬉しかった。

思わず結乃は
「グスン・グスン・・グスン」
佐久間の胸に向かって泣きながら寄りかかった。
「先生、あたし・・あたし・・」

結乃は少し演技をした
まさか自分から挑発して路地裏に誘い込んだなんて言える筈がない。

だが単純な佐久間は、そんな事を知る由もなく純粋に心配していた。

「わかった、わかった・・」
「わかったから、もう泣くな」
「辛かったな・・ヨシヨシ」
「もう何も言うな」

佐久間は結乃の身体を優しく抱きしめた。
「取り敢えず、俺の家がすぐそばだから、シャワーでも浴びるか。
そのままだと気持ち悪いだろ。

「あ・・はい。ありがとうございます。」

佐久間は32歳で独身
体育大学出身で、卒業後教員免許を取得し、体育の教師としてあちこちの中学校に赴任し、去年から結乃の中学校で体育を指導している。

根っからの体育会系である佐久間は、どうも女付き合いが下手で、何人かの女性と付き合った事はあるが、いまだに結婚までは至っていない。

「ちょっと散らかってるけど、遠慮なく入って」
「お邪魔しまーす・・」

結乃は男の独り暮らしの部屋が珍しく、キョロキョロとあたりを見回している。

突然の来客にバタバタと慌てて片付けをしだす佐久間
「イヤー汚くてゴメン・・」
「気にしないで下さい。私の部屋もそんなに綺麗じゃないですから」