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結乃13歳
第16章 合宿①
全中(全国中学校体育大会)
結乃が通う中学校のテニス部はここ数年実力を上げており、今年は遂に全中の地区予選を勝ち上がり、全国大会に出場する事になった。

結乃はまだ1年生なので、試合に出る事はないが、全国大会に向けての合宿は部員全員での参加なので、結乃も一緒に同行することとなった。

ピーーーーーーー!
「よーーし、集合っ!」
「いよいよ明日から全国大会に向けての合宿に入る。
わかってると思うが、この合宿でレギュラーメンバーを選出する事になる。
合宿中は1分1秒無駄にする事なく、全力で練習に励むように。」

「はい!」

「いいか!1年生も実力がある者は当然レギュラーに入るチャンスもある。
先輩達に遠慮なんかせず、思う存分力を発揮して欲しい。いいな!」

「はい!」

よし、以上だ!今日は早めに寝て明日からの合宿に備えろ!

「はい!」
「ありがとうございました!!」

「解散!」

「あ・1年生のみんなは明日合宿に持って行く備品の用意をお願いしまーす」

「はーい」

結乃は行く前からワクワクが止まらない。
「わーい。合宿♪合宿♪合宿♪」
「結乃、何かメッチャ楽しそうだね」
「うん!だってお泊まりできるんだよ~しかも3泊も!!」
「あのね~遊びに行くんじゃないんだよ。合宿の練習って朝から晩までめっちゃキツいらしいよ~私なんて途中で倒れるかも~」
「えーーーっ?そんなにキツいの~?」
「うん。ほら私お姉ちゃんもテニス部だったでしょ。聞いてみたらね、練習が終わったあと、地球の重力がこんなに強かったのか・・って思い知らされるって言ってた・・」
「え~~~(>_<)」
「ちょっと心配になってきた~」
「今頃かよ!笑」
「でも夜の女子トークは楽しみだけどね」
「うん!うん!!楽しそう!」
「ま、その前に練習で倒れないように頑張ろ!」
「そだね」

「武内~!」
「結乃~先生が呼んでるよ」
「あ・はーい」

ニコニコして走ってくる結乃
「なーに?せんせ」
「コラっ!今はまだ部活中だぞ」
「はーい。ゴメンナサイ」
「足首のテーピング教えてやるから、ちょっと残れ」
「ホント?結乃嬉しい!じゃ後でね」
「だーかーらー!今はまだ・・」
「はい!武内!了解しました!!」
「ウフッ・・笑」

「まったくもーー」
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