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第16章 合宿①

合宿前日、結乃の家

ん？こうかな？いや違うか・・
ん～～ん・・やっぱり先生みたいに綺麗にできないや・・

そうだ、明日やってもらう時に動画で撮ろうっと。

合宿か～家じゃない所に3泊もするってやっぱり何か楽しいな～
練習は大変そうだけど、せんせいが一緒だからきっと頑張れる。

そうだ！せんせいにLINEしよ～」
「カシャ！）

「結乃、やってみました！」
「こんなんでどうですか？」
「送信と・・」
「あ、返信来た！」

「全然ダメだ。それじゃ何の保護にもならん」
「ひ・ひどい・・一生懸命やったのに～涙」「ｸｽﾝ ｸｽﾝ」

「最初から上手くできたら苦労しねーよ」
「明日、もう1回やってやるから、今日は早く寝ろ！」

「うん。ありがとう～せんせ！」
「おやすみなちゃい♥」

佐久間の部屋

13歳・・
ガラス細工のように繊細で、鋭い感性と共にちょっとした事ですぐ壊れてしまう危うさを合わせ持った年齢。
そんな13歳の武内結乃。
一見、内気でおとなしそうだが、その内面は天真爛漫で甘えん坊で無邪気な小悪魔。
これからどう接して行けばいいのか？

本来なら俺はとっくに懲戒免職になっている。それどころか、ロリコンのレイプ犯として逮捕。全国ニュースだ。
しかし、なぜか俺は普通に暮らしている。彼女のおかげで助かったと言えばそうなんだが・・いつかは彼女を傷つけてしまいそうで正直恐い。