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君の愛に酔いしれて溺れる
第9章 変態紳士×淫魔第3話 前編

「あたしはあなたの事が愛しくてたまらないのです。どうかほかの男の所に行かないであたしの傍に居てください」

あたしはジンというミノタウロスに手にキスを交わされ鼓動が脈を打って体が硬直してしまいそうになる。

「迷っているのですか?」
ジンの問いかけに首を横に振った。

「いや分からなくて...だってあたしこの前まで
色んな男の人の精液を吸って生きてきたから
ジンさんに好かれる要素なんてないです」

「それはエリカさんの思い込みでしょ。
出会った時から好きでしたから...」
ジンさんの言葉にあたしは生唾を飲み込んだ。
いつまで手を握られているのだろう。

「今日から職場に迎えに行きますから...」

「さすがに今日、帰られないとセバスチャンに心配されちゃうので...」

「彼氏ですか?」
握られた手は離され彼は立ち上がって横に座った。

「嫌、そうではなくて飼ってるペットの名前です。賢い魔物犬であたしの帰りを待ってくれてるんです」

「そうなんですか。まぁ迎えに行くのでエリカさんの家に案内してください」

「えっ...どういうことですか?」

「許可を取らないと心配かけないようにしたいでしょ」
あたしの頭の中が疑問に支配された。
余計に面倒臭い事になるのでは...。

でもセバスチャンは無作為に男を漁って精液を吸うのは良しとしなかったし当たり前だけど...。
まぁ反対されるだろうしそれで諦めてくれるなら
良いか。

「そうですね。今日の夜に仕事終わりにジンさんをあたしの家に連れて行きます」
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