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君の愛に酔いしれて溺れる
第9章 変態紳士×淫魔第3話 前編

夜になりジンさんとあたしは自分の家へと到着した。
「おかえりなさい...ご主人様」
セバスチャンの重く強い足音に気を取られ
声が震えていた。
「た、ただいまセバスチャン」
「その男は誰ですか?」
「エリカさんの彼氏でジンです。」
ミノタウロスの男は軽く会釈をした。
「えっ!待って」
「ちょっとどういうことですかご主人様」
「はい説明します。」
あたしは家に上がりリビングのソファに座り
事の詳細をセバスチャンに話した。
**************
「いいじゃないですか。無作為に男漁りしなくて済みますし何より安全に精液を吸えるのでしたらそれに越した事はありません」
セバスチャンは欠伸をして毛繕いをしていた。
「反対しないの?」
「しませんよ。その方があたしは安心です。
ジンさん、ご主人様をよろしくお願いします」
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
2人共、頭を下げて握手を交わしていた。
まぁそうなんだけどなんか思ってたのと違うし
なんか気が狂いそう。
心の中でため息をついてるとセバスチャンに
顔を覗かれた。
「ご主人様、お風呂入ってからジンさんの家に行ったらどうですか?」
「嫌なんで」
「えっ精液吸わないとお腹空くでしょ。」
「そうだけど...」
あたしが不服そうな顔をするとセバスチャンは
険しい顔をしていた。
「まぁまぁ...あたしが家まで連れていくので大丈夫ですよ。他の男の所に行かれても困るので...」
あたしの考えをよく分かってらしゃる。
「それがいいですね。ジンさんは転移魔法は出来るんですか?」
セバスチャンとはすっかり打ち解けて会話が弾んでいた。
「はい。そんなに遠くには飛べませんが」
ジンさんは微笑んでいた。
「行きましょうか。エリカさん」
ジンさんに手を握られ振り向いた。
「行ってらっしゃいご主人様」
セバスチャンは手を振っていた。
突如、強い風が吹いて転移魔法の呪文が唱えられジンさんの家の寝室に到着した。
「展開が早すぎる」
自分の手に顔を埋めていた。

