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ラズベリーの甘い誘惑
第1章 王子様はお姫様を夢見る。
すると、女の子の脚が少しだけ動きました。王子様はここで始めて少しだけ驚いたような顔をしました。女の子は両手で顔を隠し、羞恥に耳まで真っ赤に染め、少しずつ少しずつ、脚を開いたのでした。

しかし、精々人が脚の間に入り込める程度だけ開いたところで止まってしまいました。よく見えるようにとは程遠いです。

「エル?」

試しに急かすつもりで呼びかけてみましたが、女の子はぶんぶんと頭を横に振るだけ。さすがにこれ以上は無理な様子でした。

王子様は仕方ないと小さく笑みを零し、その開いたスペースに有り難く身体を滑りこませます。そして、脚を掴んでぐいっと大きく開かせてしまいました。

「や、やぁっ!」
「嫌じゃないよ。こうしないとよく見えない」
「み、見ない、でっ……」
「見たいからダメ」

女の子は短く嫌だと何度も言いながら脚をばたつかせましたが、王子様の押さえつける力は強くびくともしません。己の一番大事で、一番恥ずかしいところを見られ、とうとう女の子は声をあげて泣き出してしまいました。

王子様は慌てません。それどころかその泣き声に、自分の性欲が心地よく揺さぶられます。もうこのまま無理矢理挿れてしまいたい、そんな思いだけが暴走し、掴んだ手に力が篭ります。無意識に荒くなる息は熱を持ち、欲情して潤んだ瞳に、女の子の裸体が誘うように弾むのです。

こくりと、生唾を飲み込みました。

「エル、泣かないで」
「ひ、ぐっ…、う、うぅっ…」
「そんなに泣かれると、我慢できなくなるよ。今直ぐ挿れたい」

女の子の泣き声がぴたりと止みました。女の子の動きもぴたりと止まりました。顔を覆っていた手を外し、涙に濡れた瞳を真っ直ぐ王子様に向けました。そして、震える唇を開き、そっと囁いたのでした。

「優しく、してください……」

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