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ラズベリーの甘い誘惑
第2章 恋は盲目の意味を答えよ。
「あー、やば、勃った」

裕香は無表情になる。取りあえず無言で直輝の頭を叩く。
先程のデコピン同様、スパンと綺麗に入る。
叩かれた直輝は痛みに声を上げ、叩かれた所を手で押さえる。

「下品」
「ええー、だってさぁ、ちゅうすりゃ勃つよ」
「ちょっと黙って」

裕香の瞳が冷たく光る。
けれども直輝は少しも詫びれる様子も、懲りる様子もなく、嬉々とした表情で指折り提案する。

「せーんぱい。こことトイレと部室と生徒会室と保健室だったらどこがいーい?」
「は?」
「俺のおすすめはトイレかなー。最近校舎新しくなったから汚くないし。体育倉庫はマットがあっていいんだけど、埃がなー」
「……、一応聞くけど、何の話?」
「え、だから、えっちするならどこがいいかって」

裕香の目が据わる。無表情のまま、あれこれ言う直輝を見詰めた。
見詰めて、何かを間違ったと悟った。
悟って、徐々に沸いてくる怒りに任せて作った拳を理性で抑える。
話せばわかる、この子は話せばわかる子と言い聞かせ、冷静さをかき集め、口を開いた。

「学校でそんな事できるわけないでしょ。少しは冷静に…」
「あ、する分には良いんだ」

にんまりと楽しそうに笑う直輝に、裕香の顔が一瞬で真っ赤になった。
珍しく激しく動揺し、言葉になっているない音を何度も繰り返す。
その様子に、これはチャンスと直輝の目が光る。

「よっ、と。はい失礼」

席を立ったかと思いきや、ひょいと裕香を持ち上げて、今まで裕香が座っていた席へ座り、自分の膝上へ裕香を座らせてしまった。

「ちょっ…、何やって…」
「だって俺、もうこんなになっちゃったんですもん」

己の昂りを知らせるよう、直輝は裕香のお尻に自身を押し付けた。
お尻に感じる硬くなった何かに裕香の身体が驚いて跳ね上がる。
それはゆさゆさとお尻に擦りつけられ、益々硬度を増しているようだった。

「先輩とのちゅうが気持ちよかったから、俺もう我慢できません」

笑みを含んだ声で囁かれる。ぞくりと、背筋が震えた。
裕香は身を捩って逃げようと試みたが、拘束力が強くて無駄に終わる。
後ろにいる直輝を睨み付けても、にっこりと笑みを返されるだけで、止めてくれる様子はこれっぽちも感じられなかった。

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