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ラズベリーの甘い誘惑
第2章 恋は盲目の意味を答えよ。
「え、やだ」
「………………」

裕香は無言になる。顔が無表情になる。
こっちはこんなにもシリアスチックに色々考えてんのにこの能天気野郎はホント何も考えなくて本能のまま生きやがってからにせめて何でとかどうしてとか聞くような気遣いくらいみせなさいよコノヤロー、と、裕香は考える。

「折角裕香先輩の身体、いい感じに濡れてきたのにー」
「あっ、んンっ…!」
「ほら、一杯濡れてるから、痛くないでしょ?」

圧迫感に、裕香は息を止める。
今、自分の身に何が起きているのか、理解して、全身が震えた。
直輝の指が、ナカに、入ってきているのだ。

ただ一本の指が、とても太く感じられた。
それだけで一杯に満たされるナカ。
愛液の滑りを借りているといえ、初めて入って味わう挿入感に違和感は拭えない。

「や、やぁっ…、へ、変っ…、ぬい、てぇ…」

堪らず、首を横に振り、抜いてくれるよう懇願する。
しかし直輝はその要求には応えず、ゆっくりと指を抜き差しし始めた。

「っっ…、あ、あ、やぁんっ…」
「嫌って言うのに声甘過ぎ。先輩、気持ち良いんでしょ?」

直輝の指先は単調な抜き差しを繰り返し、閉じているナカを解しているようだった。
それでも変な力が入っているのか、ナカは指をぎちぎちに締め上げる。
時折引っかかりを感じ、裕香は微かな痛みに顔を歪めた。

「力抜いて」
「んンっ…、っ、」
「うーん…、仕方ないかぁ」

異物感に必死で耐えている裕香の苦しげな表情を見るのも最初は愉しかった直輝だが、段々可愛そうになってきたので、空いてる手を陰核へと伸ばした。
愛液に塗れたそこは、少し触れただけでぬるんと擦れる。

「ひぃっ…、や、そこっ、やぁっ…」

突如襲った陰核への刺激に裕香は声を上げる。
気持ちが良いだけの陰核への刺激に、口では拒絶しながらも、裕香の表情はうっとりと緩んでいた。
変に入っていた力も抜け、意識が完全に陰核へと集中する。
それに紛れるよう直輝はナカに入っている指先を動かせば、先程とは打って変わって、裕香の表情が苦痛に歪む事はなかった。

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