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ラズベリーの甘い誘惑
第1章 王子様はお姫様を夢見る。
それは、恐怖よりかは羞恥から来ているものらしく、王子様は幾分かほっと胸を撫で下ろしました。早々に怖い思いをさせてしまった事を、少しだけ反省し、性欲を全て奥へと引っ込めて、表の顔を懸命に装います。どうしてか王子様は、この子だけは逃がしたくないと、思ってしまうのでした。
「君、名前は? どこの国の姫君なんだい?」
王子様は、優しく優しく問いかけます。すると女の子は、その優しい声に絆されたのか、その可愛らしい小さくてピンク色の唇を、初めて開きました。
「わ、私は、あの、え、エルと申します…。その、こ、今回は、私のような下々の者でも参加出来ると聞き、まして……」
どうやら、お嫁さん候補を蹴りすぎて、招待を出す姫君がほとんどいなくなってしまったようです。多分、ここ最近はそういう娘たちがちらほらと紛れ込んでいたのでしょう。確かに、女の子の着ているドレスが、シンプルと言えば聞こえはいいですが、他の姫君と比べるとやはり貧相で見劣りしてしまうのは、そういった理由からなのでしょう。
しかし王子様はそんな事少しも気になりませんでした。ドレスが豪華だろうと貧相だろうと、女の子がとても好みであることは違いありませんし、どうしもなく性欲を駆り立てられるのも事実です。
そんな事よりも、初めて聞いたその可愛らしい小鳥の囀りの様な声に、益々雄を掻き立てられ、隠していた夜の顔が今か今かと激しく心を揺らします。その声で恥ずかしげに喘ぎ泣く姿を想像して、王子様の下半身は痛い程怒張します。
王子様はなんとか頑張って頑張って頑張って、余裕のよの字を引っ張ってきて、優しく微笑みました。
「そうか…。エル、と呼んでもいいかな?」
「は、はいっ…。か、感激ですっ。わ、私のような者を、名前で、呼んでいただけるなどっ……」
女の子からしてみれば、王子様は夢のまた夢のような存在でした。こうして二人きりで話しているだけでも光栄な事なのに、名前を呼んでもらえる事は、女の子にとっては信じられない事で、卒倒してしまいそうな衝撃でした。
「エル、僕の、お嫁さんになってくれるかな?」
にも関わらず、自分が憧れの王子様のお嫁さんになるなど、考えてもいません。王子様が優しくそう語りかけたのを最後に、女の子は意識を手放してしまったのでした。
「君、名前は? どこの国の姫君なんだい?」
王子様は、優しく優しく問いかけます。すると女の子は、その優しい声に絆されたのか、その可愛らしい小さくてピンク色の唇を、初めて開きました。
「わ、私は、あの、え、エルと申します…。その、こ、今回は、私のような下々の者でも参加出来ると聞き、まして……」
どうやら、お嫁さん候補を蹴りすぎて、招待を出す姫君がほとんどいなくなってしまったようです。多分、ここ最近はそういう娘たちがちらほらと紛れ込んでいたのでしょう。確かに、女の子の着ているドレスが、シンプルと言えば聞こえはいいですが、他の姫君と比べるとやはり貧相で見劣りしてしまうのは、そういった理由からなのでしょう。
しかし王子様はそんな事少しも気になりませんでした。ドレスが豪華だろうと貧相だろうと、女の子がとても好みであることは違いありませんし、どうしもなく性欲を駆り立てられるのも事実です。
そんな事よりも、初めて聞いたその可愛らしい小鳥の囀りの様な声に、益々雄を掻き立てられ、隠していた夜の顔が今か今かと激しく心を揺らします。その声で恥ずかしげに喘ぎ泣く姿を想像して、王子様の下半身は痛い程怒張します。
王子様はなんとか頑張って頑張って頑張って、余裕のよの字を引っ張ってきて、優しく微笑みました。
「そうか…。エル、と呼んでもいいかな?」
「は、はいっ…。か、感激ですっ。わ、私のような者を、名前で、呼んでいただけるなどっ……」
女の子からしてみれば、王子様は夢のまた夢のような存在でした。こうして二人きりで話しているだけでも光栄な事なのに、名前を呼んでもらえる事は、女の子にとっては信じられない事で、卒倒してしまいそうな衝撃でした。
「エル、僕の、お嫁さんになってくれるかな?」
にも関わらず、自分が憧れの王子様のお嫁さんになるなど、考えてもいません。王子様が優しくそう語りかけたのを最後に、女の子は意識を手放してしまったのでした。