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ラズベリーの甘い誘惑
第1章 王子様はお姫様を夢見る。
女の子の身体はゆっくりとベッドへと倒れていきます。黄金の柔らかな髪が、ベッドの上に広がりました。

王子様は驚いてベッドへと駆け寄ります。王子様からしてみれば、女の子は突然ベッドの上に倒れたのです。何かあったのかとベッドに乗り上げ、女の子の顔を伺いました。息はしているようで、気を失っただけだとわかりました。どうしてこうなったのかは王子様には見当つきませんが、とりあえず安心してほっと胸を撫で下ろしました。

王子様は改めて女の子を頭のてっぺんからつま先まで、まじまじと見詰めます。意識のない女の子は、照れて顔を隠してしまう事もないのでじっくりと見る事が出来ました。見れば見るほど自分好みの容姿に体型にと、王子様は満足そうに何度も頷くのでした。

王子様は女の子の柔らかな髪に触れました。指先を簡単にすり抜けてしまう、細く金糸のように輝く美しい髪でした。王子様はそこへ軽く口付けを落とし、それ以上触れる事無く、そっとそこから離れ、一人、浴室へと向かったのでした。

王子様はえっちがとても大好きな、どうしようもない変態さんでしたが、意識のない女の子を抱くほど落ちぶれてはいませんでした。いえ、実際にはそれと同じくらい、すでに落ちるところまで落ちてしまっているのですが、王子様は反応の薄い子を抱く趣味はありませんでした。また、嫌がったり恥らっりする子が好きなので、従順な子はあまり好きではありませんでした。

とっても可愛いお嫁さん候補が目を覚ますまでの暇つぶしとばかりに、王子様はゆっくりと時間をかけてバスタイムを過ごされました。
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