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欲しいんでしょ
第8章 告げられた悪党
(早く命令来ないかな…)
そんな事を思いながら過ごしていると
時間はあっという間に過ぎていった。
そして放課後。
卓からのメール。
あたしはウキウキしてメールを読んだ。
『帰りに俺の家の前で待ってて』
あたしは周りに誰もいないことを確認して、小さくジャンプしながら喜んだ。
「ふわーい!へっへっへー」
小声で喋ったつもりだったけど前から人が来て聞かれた。
…その人はじと目だったよ…
そんな事がありながらも卓の家の前まで着いた。
(何か…緊張してトイレ行きたくなったかも…)
「早苗いつも早いな」
「あっ、卓」
あたしの後ろには太陽みたいな笑顔の卓。
ずっと見てたいって思ってたのに、
なぜかずっと見てられない。
「違うよ、卓が遅いんじゃん!」
「俺は普通通りですけど?」
いつものように他愛もない会話をしてると、急に卓が真面目な表情になった。