この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
欲しいんでしょ
第10章 おひるのおひさま
愛実ちゃんがしかめっ面で卓に何か言いながら袖を引っ張った。


でも、卓はあたしを見ている。



最初は驚いたような表情だったけど、
今は戸惑いながら泣きそうな表情をしてる。


あたしだけが分かる。



卓の、実は細やかな色とりどりの表情。


また卓の表情が変わる。



どこか辛そうな、太陽の笑顔。



(もうちょっとで…!)



届く。





(…何で?)


急に景色が揺れていくなかでそれだけ思った。


あたしの目に映ったのは二人の足元。

それから固いアスファルト。




「早苗っ!」




(あ…卓、やっとあたしの名前呼んでくれた…嬉しいなあ。)



あたしは卓達の目の前で派手に転んでしまった。


不思議と痛くない。


(ん?だんだん痛くなってきた…)


「いたーー!」



「大丈夫ですかっ!早苗先輩!」


「早苗、どこ怪我した!?」



必死に追いかけたのに。


直前になって転ぶなんて、馬鹿だ。


それで二人にすごく心配されてる。




あたしはゆっくりと倒れた体を起こした。
/102ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ