この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
欲しいんでしょ
第10章 おひるのおひさま
「愛実ちゃん…」
「あはは、よく分かりましたね。そうですよ?私が卓先輩を脅して付き合ったんです。」
もう、あたしの知ってる愛実ちゃんではないようだった。
「逆らったら早苗先輩を学校にいられないようにするって言ったら、簡単に受け入れてくれました。」
「え……」
あたしはその言葉を聞いて、落胆する訳でもなく責任を感じた訳でもない。
ただ、嬉しかった。
「よかった…」
「は?」
愛実ちゃんは顔をしかめた。
「あたし、すごい嬉しいよ。」
嬉しくて泣きそうになるのを堪えて、口を開けている愛実ちゃんに言った。
「卓はあたしの事、嫌いじゃなかったんだ。」
驚いた顔からイライラした表情に変わる愛実ちゃん。
「あたしの事…守ってくれてたんだね。」
(気付かなくてごめん、卓。)
「あはは、よく分かりましたね。そうですよ?私が卓先輩を脅して付き合ったんです。」
もう、あたしの知ってる愛実ちゃんではないようだった。
「逆らったら早苗先輩を学校にいられないようにするって言ったら、簡単に受け入れてくれました。」
「え……」
あたしはその言葉を聞いて、落胆する訳でもなく責任を感じた訳でもない。
ただ、嬉しかった。
「よかった…」
「は?」
愛実ちゃんは顔をしかめた。
「あたし、すごい嬉しいよ。」
嬉しくて泣きそうになるのを堪えて、口を開けている愛実ちゃんに言った。
「卓はあたしの事、嫌いじゃなかったんだ。」
驚いた顔からイライラした表情に変わる愛実ちゃん。
「あたしの事…守ってくれてたんだね。」
(気付かなくてごめん、卓。)