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全部、夏のせい
第7章 初めての夜とその後〜エクス、マルセイユ、パリ
これから起こることを考えると、
やっぱり怖さがないといえば、嘘になる。

何しろ、想像していた以上に大きくて長かったアラムの性器が、
私の両脚の間に入るなんて、
正直、想像出来なかった。


初めては痛い。

というのは、小説とか、
高校時代の早熟な友達が言っていた。

そして、
段々「気持ち良くなる」とも言っていたけど、
その「気持ち良くなる」ということが、どんな状態なのかも、
良く判らなかった。


アラムにキスをされたり、
抱き締められたり、
胸や両脚の間を触れられたりした時の、
あの震えるような感覚や、
フワフワするような心地、
意識が遠くなるような感じのことなのかもしれないと思いながら、
ぼんやり窓の外を見ていた。

まだ、外は明るくて、
そんな中で裸で抱き合うことも恥ずかしくて、
思わずブランケットとシーツを引っ張り上げてみた。


どれくらい時間が経ったのか、あまり気にしてなかったけど、
アラムが、
「お待たせ」と言って、
銀のトレイに綺麗なグラスと水差しを持ってきてくれた。

一輪挿しに薔薇の花まで挿してあった。


そして、トレイに載った真紅の箱を開けて、
指輪を取り出すと、

「マーサ。
この指輪は、僕の決意だから、
受け取ってね?
一生、マーサを愛し続けて、
大切にする。
例え、他の全てを失っても、
世界で二人きりになっても、悔いはない」と言いながら、
教会で嵌めてくれた指輪に重ねてそっと薬指に滑らせてくれて手の甲にキスをした。


「ベッドの中じゃ、
ロマンチックじゃなかったかな?
でも、マーサを抱く前に、
自分の気持ちを込めて、
これを渡したかったんだ」と言って抱き締めて額や瞼にキスを落とした。


「私…アラムにお返しするものがないわ?」と言うと、

「マーサ、何を言ってるの?
なによりも大切な、
マーサの初めてを貰うんだから、
こんなちっぽけな石なんか、
比べようもないほど、
何にも代え難い価値があるんだから…」と囁いて、
耳にキスをして、
頬と唇にキスをしてくれた。
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