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全部、夏のせい
第8章 暗雲〜東京、横浜、そして…

「赤ちゃんは、産むのよね?」
「勿論!」と、
アラムと私は声を揃えて言った。
「だったら、6ヶ月に入るまで、
内緒にしておいたら?
6ヶ月になったら、
法律上、中絶は出来ない筈だから。
そうだったわよね?
真麻ちゃんの方が法律に詳しいでしょう?」
と祖母が言うので、
私は首を縦に振る。
「最後の生理はいつだったの?
そう。
じゃあ、予定日は…5月18日か、19日あたりね?
とすると、6ヶ月目に入るのは、1月28日頃ね?」
流石にお医者様をしていた祖父について、
あちこちでお手伝いをしていた祖母は、
今でもとてもしっかりとしている。
「女学校の頃、
医学校に行きたい。
せめて、看護婦になりたいと言って、
女の子がとんでもないと許して貰えなくて、
お裁縫とかお茶とかしか、やらせて貰えなかったのよ?」
と以前、笑って話をしてくれたのを思い出した。
だから、私が何かをしたいと言うと、
必ず、賛成して、応援してくれた。
「ってことは、
1月末まで、あの口煩い真麻ちゃんのパパには、
絶対に秘密にしないとね」とウィンクをするのを観て、
アラムはポカンとしている。
「冬に向かう時期だから、
ゆったり重ね着するでしょう?
だから、お腹はそんなに目立たないわ?
真麻ちゃんはお胸が大きくてふっくらしてるから、
妊娠自体も目立たないかもね。
でも、悪阻はね…。
真麻ちゃんのママは、経験あるから気がつくかも。
味方になってくれると良いけど、
パパの味方をする場合もあるから、
落ち着くまで近くに居ない方が安全よ?
とにかく、堕胎は神様がお許しにならないし、
6ヶ月過ぎたら法律的にも許されないから、
それまで秘密にして、
その後、真麻ちゃんのパパに言って、
結婚と出産を認めて貰いましょうね?」と笑った。
「とりあえず、私がちょっと心臓の具合が悪いから、
一緒に暫く寝泊まりして欲しいって言って、
真麻ちゃん、ここに住んで?
あ!
アラムもここに住めば良いわ?
いつまで日本に居れるの?
仕事とかはどうするの?」と、
とても現実的なことをあれこれ言うので、
私とアラムは顔を合わせてから、
思わず笑ってしまった。
そして、アラムが、改めて、
「ありがとうございます」と頭を下げた。
「勿論!」と、
アラムと私は声を揃えて言った。
「だったら、6ヶ月に入るまで、
内緒にしておいたら?
6ヶ月になったら、
法律上、中絶は出来ない筈だから。
そうだったわよね?
真麻ちゃんの方が法律に詳しいでしょう?」
と祖母が言うので、
私は首を縦に振る。
「最後の生理はいつだったの?
そう。
じゃあ、予定日は…5月18日か、19日あたりね?
とすると、6ヶ月目に入るのは、1月28日頃ね?」
流石にお医者様をしていた祖父について、
あちこちでお手伝いをしていた祖母は、
今でもとてもしっかりとしている。
「女学校の頃、
医学校に行きたい。
せめて、看護婦になりたいと言って、
女の子がとんでもないと許して貰えなくて、
お裁縫とかお茶とかしか、やらせて貰えなかったのよ?」
と以前、笑って話をしてくれたのを思い出した。
だから、私が何かをしたいと言うと、
必ず、賛成して、応援してくれた。
「ってことは、
1月末まで、あの口煩い真麻ちゃんのパパには、
絶対に秘密にしないとね」とウィンクをするのを観て、
アラムはポカンとしている。
「冬に向かう時期だから、
ゆったり重ね着するでしょう?
だから、お腹はそんなに目立たないわ?
真麻ちゃんはお胸が大きくてふっくらしてるから、
妊娠自体も目立たないかもね。
でも、悪阻はね…。
真麻ちゃんのママは、経験あるから気がつくかも。
味方になってくれると良いけど、
パパの味方をする場合もあるから、
落ち着くまで近くに居ない方が安全よ?
とにかく、堕胎は神様がお許しにならないし、
6ヶ月過ぎたら法律的にも許されないから、
それまで秘密にして、
その後、真麻ちゃんのパパに言って、
結婚と出産を認めて貰いましょうね?」と笑った。
「とりあえず、私がちょっと心臓の具合が悪いから、
一緒に暫く寝泊まりして欲しいって言って、
真麻ちゃん、ここに住んで?
あ!
アラムもここに住めば良いわ?
いつまで日本に居れるの?
仕事とかはどうするの?」と、
とても現実的なことをあれこれ言うので、
私とアラムは顔を合わせてから、
思わず笑ってしまった。
そして、アラムが、改めて、
「ありがとうございます」と頭を下げた。

