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全部、夏のせい
第1章 出逢い
小さな部屋に荷物を運び込んで、
「ありがとう、アラン」と見上げて言うと、
アランは長身を折るようにして私を抱き締めて耳元で囁いた。


「アランじゃなくて、
アラムだよ?」

「えっ?」

アラン、じゃなくて、
アラムの顔を見ると、
優しい顔で微笑んでいる。


「いつ、訂正しようかなって思ってた」

「ごめんなさい。
アラムね?
お名前、間違えるなんて、
本当に失礼ね?」と言うと、

「マーサ、キスしたい」と言われてしまって、

「えっ?」と間抜けな声を出してしまう。


「ダメ?」と訊かれた私は、
そっとアラムの頬にキスをして、

「名前を間違えて呼んでいたお詫びね?」と言った。


「お詫び…ですか…」と、
淋しそうな顔をするので、

「日本人は、挨拶とかでもキスをする習慣はないの。
本当に好きな人、愛してる人としか、
キス、しないのよ?
フランス人の方、挨拶で両頬にキスするでしょう?
あれも、慣れなくて、
毎回、困惑してるの」と、説明してみると、

「僕はマーサが好きだよ?
マーサは、僕のこと、嫌い?」と真剣な顔で訊かれてしまった。


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