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全部、夏のせい
第9章 愛別離苦

暫くアラムの母国についての新しい情報は、
特には報道されなかった。
アラムの方には、難民問題の観点でフランス経由で情報は届いているようだったけど、
心配させたくなかったのか、
私には話をしてくれないままだった。
まだまだ雨の日とかはお腹の傷は痛んだけど、
前のようにアラムと愛し合うようになっていた。
相変わらず、
木と紙と草と布で出来た小さな部屋のお布団の上で、
アラムは私を味わうように愛してくれた。
時々、その濃厚な気配を感じるのか、
アダムがグズリ出すこともあったけど、
あやしながら、時には激しく、
そして、時にはゆるゆると愛し合った。
時折、アラムがフッと遠くを見つめるようなことがあって、
私は不安になって、
余計にアラムにしがみついては、
自分からアラムに跨って腰を振った。
アラムは、
「マーサ、そんなに激しくしたら、
出ちゃうよ」と言って、
慌ててコンドームに手を伸ばして、装着すると、
今度はアラムの方が激しく腰を動かしては噛み付くようにキスをしてくれた。
秋になって、余計にアラムは考え事をするようになる。
私は、アラムから話をしてくれるのを待とうと思っていた。
夜中に、アラムの電話が鳴ることもあって、
アラムはそっと布団を抜け出して、
ヒソヒソと話をすることもあった。
そして、アラムはついに、
自分の考えていることと、
やろうとしていることを口にした。
特には報道されなかった。
アラムの方には、難民問題の観点でフランス経由で情報は届いているようだったけど、
心配させたくなかったのか、
私には話をしてくれないままだった。
まだまだ雨の日とかはお腹の傷は痛んだけど、
前のようにアラムと愛し合うようになっていた。
相変わらず、
木と紙と草と布で出来た小さな部屋のお布団の上で、
アラムは私を味わうように愛してくれた。
時々、その濃厚な気配を感じるのか、
アダムがグズリ出すこともあったけど、
あやしながら、時には激しく、
そして、時にはゆるゆると愛し合った。
時折、アラムがフッと遠くを見つめるようなことがあって、
私は不安になって、
余計にアラムにしがみついては、
自分からアラムに跨って腰を振った。
アラムは、
「マーサ、そんなに激しくしたら、
出ちゃうよ」と言って、
慌ててコンドームに手を伸ばして、装着すると、
今度はアラムの方が激しく腰を動かしては噛み付くようにキスをしてくれた。
秋になって、余計にアラムは考え事をするようになる。
私は、アラムから話をしてくれるのを待とうと思っていた。
夜中に、アラムの電話が鳴ることもあって、
アラムはそっと布団を抜け出して、
ヒソヒソと話をすることもあった。
そして、アラムはついに、
自分の考えていることと、
やろうとしていることを口にした。

