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全部、夏のせい
第2章 好き?

取り敢えず、広場の端のキオスクのスタンドで水を2本、確保する。
朝市や昼間もマルシェをやっている小さい広場は、その時間は閑散としていた。
ここに来て、最初のランチをアラムと取ったカフェは、
まだ開いているようだったので、
夕食はそこでも良いかなと思った。
パン屋さんは当然、閉まっている。
良いパン屋さんは、早朝から開いて、
売り切れたら閉店するものだ。
坂の下の市街地まで行けば、
スーパーや商店は開いているかもしれないけど、
シャワーも多分使えない今日、
汗はかきたくないから、この辺りだけお散歩しようと思った。
そして、大きな教会。
中に入って、
この地で無事に過ごせていることにそっと感謝をしてから、
入り口ドアの横のプレートで、
日曜日の礼拝の時間を確認した。
本当に立派な教会で、
もっとそこに座って居たかったけど、
今日はひとまず、周りの確認を済ませようと思ったから、
丁寧にお辞儀をして外に出ることにした。
私の部屋の窓側のお隣は、
小学校のようだった。
とても小さい学校で、
ちょうど門を入ってすぐの校庭が、
私の部屋の窓の下だった。
校舎も私の感覚だと、
幼稚園くらいの大きさだった。
そして、その向こうには、
小さい酒屋さんがあった。
中を覗き込むと、
鼻眼鏡のお爺さんが背中を丸めて本を読んでいた。
そのまま通り過ぎようとしたら、
上を向いて、手招きをされてしまった。
私はおずおずとドアを開けて、
「こんばんは」と言った。
朝市や昼間もマルシェをやっている小さい広場は、その時間は閑散としていた。
ここに来て、最初のランチをアラムと取ったカフェは、
まだ開いているようだったので、
夕食はそこでも良いかなと思った。
パン屋さんは当然、閉まっている。
良いパン屋さんは、早朝から開いて、
売り切れたら閉店するものだ。
坂の下の市街地まで行けば、
スーパーや商店は開いているかもしれないけど、
シャワーも多分使えない今日、
汗はかきたくないから、この辺りだけお散歩しようと思った。
そして、大きな教会。
中に入って、
この地で無事に過ごせていることにそっと感謝をしてから、
入り口ドアの横のプレートで、
日曜日の礼拝の時間を確認した。
本当に立派な教会で、
もっとそこに座って居たかったけど、
今日はひとまず、周りの確認を済ませようと思ったから、
丁寧にお辞儀をして外に出ることにした。
私の部屋の窓側のお隣は、
小学校のようだった。
とても小さい学校で、
ちょうど門を入ってすぐの校庭が、
私の部屋の窓の下だった。
校舎も私の感覚だと、
幼稚園くらいの大きさだった。
そして、その向こうには、
小さい酒屋さんがあった。
中を覗き込むと、
鼻眼鏡のお爺さんが背中を丸めて本を読んでいた。
そのまま通り過ぎようとしたら、
上を向いて、手招きをされてしまった。
私はおずおずとドアを開けて、
「こんばんは」と言った。

