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全部、夏のせい
第11章 パリの長い夜

目が覚めると、自分のベッドに横たわっていて、
アラムのお父様はデスクの椅子をベッドの近くに置いて、
座って私のことを観てくれていた。
…やっぱり夢じゃなかった。
そう思うと、震えて涙が出てしまう。
お腹と頭も痛くて、どうにかなりそうだった。
「マーサ。
済まなかったな。
アリが言ったように、
言わない方が良かったんだろうか?」と言って、
優しく髪を撫でて涙を浮かべているのを観て、
首を横に振る。
「あの…。
ちょっとお手洗いに行きます」と言って、
なんとか立ち上がると、
私を支えてくれる。
あの日のアラムみたいだった。
ヨロヨロとお手洗いに行って、
ナプキンを交換して、
また、ベッドにヨロヨロと戻ろうとする。
観ると食べたものが、デスクに置きっ放しになっていたので、
キッチンに運ぼうとすると、
お義父様も手伝ってくれる。
立ち眩みがして、倒れそうになる私を慌てて支えて、
抱き上げてくれる。
肌が黒くて、
年齢のことなんて、考えたこともなかったけど、
アラムの年齢を考えると、
そんなにお年寄りという訳ではないことに気付いて、
少し動揺してしまう。
お義父様はそんなことは気にもしないで、
私をそっとベッドに降ろしてくれた。
「ここに居ても良いかな?」と言うお義父様に頷くと、
優しく髪を撫でて、そっと、頬に触れる。
また、涙が溢れてくるのを、
指先で拭う。
震える私を大きく包み込むように抱き締めて、
「泣きたい時は、我慢しないで泣きなさい」と言う。
私はお義父様にしがみついて、
胸に顔を埋めて泣いてしまうと、
お義父様はそっと私の隣に横たわって、
首の下に腕を入れて、
抱き締めてくれた。
大きな身体に包まれるように泣いているうちに、
いつの間にか眠ってしまった。
まるで、アラムに抱き締められているような香りに安堵して、
深い眠りについていた。
アラムのお父様はデスクの椅子をベッドの近くに置いて、
座って私のことを観てくれていた。
…やっぱり夢じゃなかった。
そう思うと、震えて涙が出てしまう。
お腹と頭も痛くて、どうにかなりそうだった。
「マーサ。
済まなかったな。
アリが言ったように、
言わない方が良かったんだろうか?」と言って、
優しく髪を撫でて涙を浮かべているのを観て、
首を横に振る。
「あの…。
ちょっとお手洗いに行きます」と言って、
なんとか立ち上がると、
私を支えてくれる。
あの日のアラムみたいだった。
ヨロヨロとお手洗いに行って、
ナプキンを交換して、
また、ベッドにヨロヨロと戻ろうとする。
観ると食べたものが、デスクに置きっ放しになっていたので、
キッチンに運ぼうとすると、
お義父様も手伝ってくれる。
立ち眩みがして、倒れそうになる私を慌てて支えて、
抱き上げてくれる。
肌が黒くて、
年齢のことなんて、考えたこともなかったけど、
アラムの年齢を考えると、
そんなにお年寄りという訳ではないことに気付いて、
少し動揺してしまう。
お義父様はそんなことは気にもしないで、
私をそっとベッドに降ろしてくれた。
「ここに居ても良いかな?」と言うお義父様に頷くと、
優しく髪を撫でて、そっと、頬に触れる。
また、涙が溢れてくるのを、
指先で拭う。
震える私を大きく包み込むように抱き締めて、
「泣きたい時は、我慢しないで泣きなさい」と言う。
私はお義父様にしがみついて、
胸に顔を埋めて泣いてしまうと、
お義父様はそっと私の隣に横たわって、
首の下に腕を入れて、
抱き締めてくれた。
大きな身体に包まれるように泣いているうちに、
いつの間にか眠ってしまった。
まるで、アラムに抱き締められているような香りに安堵して、
深い眠りについていた。

