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全部、夏のせい
第11章 パリの長い夜
「アリは…。
私のことなんて、興味ないし、
多分、嫌ってますよ?」


「いや、そんなことはないだろう」


「それに、私達が不埒な関係だと思ってるに違いありません」と言うと、お父様は顎髭を掻いてから笑う。


「それより、私は、
お義父様の方が好きですよ?
ハグされると安心出来て、幸せな気持ちになれます。
あ、それは、男性としてというより、
人として、尊敬していて、
あの…」と言うと、
お義父様が声を上げて笑う。


「それに、お義父様のキス、
心地良くて大好きです」


「それは、光栄だな」と言って、
また、額にキスをしてくれるので、

「お義父様なら、
唇にキスしてくださって、良いんですよ?」と言うと、
本当に優しいキスをしてくれて、
強く抱き締めてくれる。


「それに、お義父様?
私は、自分で確かめるまで、
アラムの死を信じてません。
自分で骨を拾って、
鑑定して、確定するまで、
アラムはまだ、生きていると思ってます。
西側の諸国が介入し始めてますから、
軍事政権が払拭されたら、
絶対にお墓まで行って、
もう一度、DNA鑑定して貰いますよ?
そして、それが本当にアラムなら…。
その時、初めてアラムの死を受け入れて、
今後のことを考えます。
それまで、再婚とか、考えられません。
その分、
お義父様に甘えさせてください。
ダメですか?」と言いながら、
また、私は泣いてしまっていた。


お義父様は、
私を抱き締めて、
ゆっくり背中や髪を撫でてくれると、
額や頬にキスをした。



ノックがされて、
アリが入ってくる。


お義父様は気にせず私を抱き締めながら、

「アリ、アフタヌーンティーセットを頼んで貰えるかな?
三人分で!」と言うと、
アリは小さく溜息をついて、
内線で注文をしてくれた。
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