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全部、夏のせい
第11章 パリの長い夜

夜の便でパリに戻る。
アリが迎えに来てくれて、
車で家まで戻ると、
祖母や子供達もこの日に戻ってきたようで、
楽しそうに色々な話をしてくれるので、
お義父様も部屋で寛ぎながら遅い夕食を取った。
新しいお友達が出来て、
その男の子の話をたくさんしてくれる。
その、レオンいう男の子は、
とても日本に憧れていて、
祖母にあれこれ話し掛けては、
片言の日本語を話したがったり、
日本のことを訊いていたようだった。
漫画やアニメでも好きなのかしらと思って、
子供達や祖母の話をぼんやり聴きながら、
クスクス笑っていた。
色々なことがあった三日間だった。
スイスの銀行…。
なんか、映画かと思った。
しかもあの、金銀財宝。
個人で使うレベルじゃない価値があるんだろう。
あんなの、ヒトをダメにする。
でも…。
私はまた、心の中で一つの目標が出来た。
あの骨が、
アラムのものなのかを、
絶対に確認しに行く。
その為に、あの財産の一部を使わせて頂こう、
でも…。
どうやったら、それが実現するのか?
まずは、それを考えていこうと思った。
そして、お義父様に対する肉親としての愛情も、
強くなった。
再婚してはと言った、
私への気遣いも、痛いほど感じたけど、
アラムのことが確定しないと、
次のステップへと踏み出すことは出来ない。
アリのことも言ってたけど、
私のことなんて、何も考えてないことは明白だったし、
ちょっと、お義父様とのことを勘違いされてそうな点を、
どうやって誤解を解くかについて、
少し頭が痛いことだと思った。
アリが迎えに来てくれて、
車で家まで戻ると、
祖母や子供達もこの日に戻ってきたようで、
楽しそうに色々な話をしてくれるので、
お義父様も部屋で寛ぎながら遅い夕食を取った。
新しいお友達が出来て、
その男の子の話をたくさんしてくれる。
その、レオンいう男の子は、
とても日本に憧れていて、
祖母にあれこれ話し掛けては、
片言の日本語を話したがったり、
日本のことを訊いていたようだった。
漫画やアニメでも好きなのかしらと思って、
子供達や祖母の話をぼんやり聴きながら、
クスクス笑っていた。
色々なことがあった三日間だった。
スイスの銀行…。
なんか、映画かと思った。
しかもあの、金銀財宝。
個人で使うレベルじゃない価値があるんだろう。
あんなの、ヒトをダメにする。
でも…。
私はまた、心の中で一つの目標が出来た。
あの骨が、
アラムのものなのかを、
絶対に確認しに行く。
その為に、あの財産の一部を使わせて頂こう、
でも…。
どうやったら、それが実現するのか?
まずは、それを考えていこうと思った。
そして、お義父様に対する肉親としての愛情も、
強くなった。
再婚してはと言った、
私への気遣いも、痛いほど感じたけど、
アラムのことが確定しないと、
次のステップへと踏み出すことは出来ない。
アリのことも言ってたけど、
私のことなんて、何も考えてないことは明白だったし、
ちょっと、お義父様とのことを勘違いされてそうな点を、
どうやって誤解を解くかについて、
少し頭が痛いことだと思った。

