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全部、夏のせい
第12章 アリの想い
その後、マーサと時折、連絡を取り合うようになった。

マーサは、アラム探しの為に、
アラムが所属していた組織に就職する為にと、
ひとまず、エクスの大学院に進学すると言っていた。


俺は直ぐにでも飛んでいきたい気持ちを抑えて、
マーサがエクス入りするのを待って、
再び、あの街を訪れた。


マーサはちっとも変わって居なかった。

アラムの息子のアダムは、
小さい頃のアラムにそっくりだったけど、
瞳の感じはマーサにも似ていた。


一緒に居たマーサのお祖母様は、
マーサに似て小柄で、全く物怖じすることがない女性で、
話をするのは楽しかった。


会う度に、アダムは俺に懐いてくれて可愛い。

そのまま、マーサにプロポーズして、
アダムの父親になりたいとすら思うほど、
可愛かった。


兄弟みたいに育ったアラムが遺した子供なら、
本当の息子のように思えると感じたし、
何よりも、俺はマーサのことを想っていた。


ただ、マーサは違っていた。


キッパリと、
「アラムはまだ、死んだ訳ではありません。
私、絶対に諦めません」と言って、笑っていた。


次の夏もそうやって過ぎて、
マーサは希望通り、アラムと同じ処に採用されて、
直ぐにアラムが拉致された隣国のキャンプに、3ヶ月の派遣が決まったと、電話で告げられた。


俺は居ても立っても居られない気持ちで、
そこに向かった。
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