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全部、夏のせい
第12章 アリの想い

パリでの生活は、ぬるま湯にのんびり浸かっているような、
温かくて優しくて、のんびりした毎日だった。
まるで、擬似親子のように、
大人数で楽しく食卓を運ぶことが、
どんなに楽しかったか。
近くでマーサの笑顔を観れるだけで、
俺は幸せで満足していた。
マーサの心の中にはまだ、アラムが居て、
事あるごとに隣国のキャンプからの情報を聴いていることにも気付いていた。
そんなある日、
父王が何気なく言ってしまった。
あの骨が、(ほぼ)アラムのものであったこと。
だから、もう、再婚して幸せになっても良いんだということ。
俺は本当に、一気に血の気が引いていくのを感じた。
しかもその後、
父王がマーサと、その…。
男女の関係になってしまったのを目の当たりにして、
衝撃を受けてしまった。
二人が同じベッドに横たわる。
手を握り合ってハグする。
マーサの部屋でも。
そして、父王が予約させたホテルでも。
そんな一つ一つが、俺を苦しめた。
同じ空間に居るのが辛くて、
部屋に慌てて帰っては、
ベッドに横たわる。
裸のマーサがアラムと絡み合う姿を想像して、
自分で慰める。
昔からだった。
アラムがマーサに夢中になっていた頃、
あんなチビ女の何処が良いんだと言っていたくせに、
部屋に戻って、
マーサの柔らかい胸や、
全てを包み込むような蜜壺を想像して、
何度も俺の中でマーサを自分の思い通りにしては、
それを恥じて、
余計にマーサを殊更、無視したり、冷たく当たったりしていた。
そして、そのアラムの姿が、
いつの間にか父王に変わる。
そんなことは…。
と思うけど、
マーサを抱き寄せる父王の姿がリアルに思い出されて、
俺は何度も射精してしまった。
ジュネーブ行きの為に空港に送って、
部屋に戻った時は、
嫉妬で心がどうにかなってしまっていた。
温かくて優しくて、のんびりした毎日だった。
まるで、擬似親子のように、
大人数で楽しく食卓を運ぶことが、
どんなに楽しかったか。
近くでマーサの笑顔を観れるだけで、
俺は幸せで満足していた。
マーサの心の中にはまだ、アラムが居て、
事あるごとに隣国のキャンプからの情報を聴いていることにも気付いていた。
そんなある日、
父王が何気なく言ってしまった。
あの骨が、(ほぼ)アラムのものであったこと。
だから、もう、再婚して幸せになっても良いんだということ。
俺は本当に、一気に血の気が引いていくのを感じた。
しかもその後、
父王がマーサと、その…。
男女の関係になってしまったのを目の当たりにして、
衝撃を受けてしまった。
二人が同じベッドに横たわる。
手を握り合ってハグする。
マーサの部屋でも。
そして、父王が予約させたホテルでも。
そんな一つ一つが、俺を苦しめた。
同じ空間に居るのが辛くて、
部屋に慌てて帰っては、
ベッドに横たわる。
裸のマーサがアラムと絡み合う姿を想像して、
自分で慰める。
昔からだった。
アラムがマーサに夢中になっていた頃、
あんなチビ女の何処が良いんだと言っていたくせに、
部屋に戻って、
マーサの柔らかい胸や、
全てを包み込むような蜜壺を想像して、
何度も俺の中でマーサを自分の思い通りにしては、
それを恥じて、
余計にマーサを殊更、無視したり、冷たく当たったりしていた。
そして、そのアラムの姿が、
いつの間にか父王に変わる。
そんなことは…。
と思うけど、
マーサを抱き寄せる父王の姿がリアルに思い出されて、
俺は何度も射精してしまった。
ジュネーブ行きの為に空港に送って、
部屋に戻った時は、
嫉妬で心がどうにかなってしまっていた。

