この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
全部、夏のせい
第13章 再会

それで、仕事は退職することにした。
恐らく、アラムの母国に行ったら、
より直接的にアラム探しが出来ると考えていたから。
仕事は勿論、やり甲斐もあるし、
責任ある仕事ではあったけど、
根幹は、アラムを探したいという、ごく個人的な目的が一番だという、
とても利己的な話でもあるので、
心の奥に仕事に対して申し訳なさを感じていたから、
潮時だったのかもしれない。
1ヶ月ほど、引き継ぎなどをして、
私はお義父様とアリと一緒に、
アラムの母国に足を踏み入れた。
自家用ジェットの移動に少し緊張をしながら、
小さな空港に到着して、
特に何もないまま、簡単に入国することになった。
みんなが、お義父様に深くお辞儀をする。
その後ろを歩く私は、
どう映ったのだろう。
以前、お義父様が住んでいた屋敷は、
軍部によって一部破壊されたりしていたので、
警備がし易いということで当面、ホテル住まいになった。
アリは前回の出国時にあった、
「あれこれ」の処理で、
留守がちだった。
何人かに対する暴行、傷害で手配されていると言っていた件のようだった。
それで、暫くの間、私はお義父様と一緒に、
色々な方と会い、
話を聴いて過ごした。
外を一人では歩かないこと。
そう言われていたこともあったから。
そして、アリが落ち着いたところで、
アラムの骨と言われたものを再鑑定する為、
ようやく、墓地に連れて行って貰った。
恐らく、アラムの母国に行ったら、
より直接的にアラム探しが出来ると考えていたから。
仕事は勿論、やり甲斐もあるし、
責任ある仕事ではあったけど、
根幹は、アラムを探したいという、ごく個人的な目的が一番だという、
とても利己的な話でもあるので、
心の奥に仕事に対して申し訳なさを感じていたから、
潮時だったのかもしれない。
1ヶ月ほど、引き継ぎなどをして、
私はお義父様とアリと一緒に、
アラムの母国に足を踏み入れた。
自家用ジェットの移動に少し緊張をしながら、
小さな空港に到着して、
特に何もないまま、簡単に入国することになった。
みんなが、お義父様に深くお辞儀をする。
その後ろを歩く私は、
どう映ったのだろう。
以前、お義父様が住んでいた屋敷は、
軍部によって一部破壊されたりしていたので、
警備がし易いということで当面、ホテル住まいになった。
アリは前回の出国時にあった、
「あれこれ」の処理で、
留守がちだった。
何人かに対する暴行、傷害で手配されていると言っていた件のようだった。
それで、暫くの間、私はお義父様と一緒に、
色々な方と会い、
話を聴いて過ごした。
外を一人では歩かないこと。
そう言われていたこともあったから。
そして、アリが落ち着いたところで、
アラムの骨と言われたものを再鑑定する為、
ようやく、墓地に連れて行って貰った。

