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第13章 再会

「本当は、土葬してあげるものなんだ。
神様の審判が終わって、
また、生まれ変わる時の為に…」と、
お義父様が哀しそうに言う。


「でも、『高い確率で』と言われただけなんですよね？
私は、アラムではないと思います。
だから、お願いです。
もう一度、鑑定させてください」と頭を下げた。


お義父様は、

「そうだな。
はっきりしないと、
マーサも諦めないからな。
アリ、手配しなさい」と言った。


そして、フランスで再鑑定をして貰うことになった。
お義父様とアダムのDNAと比較することで、
前回より精度が高い鑑定になるのと、
母国より進んだ医療設備がある所で確認出来るからだった。


結果が出るまで、少し時間がかかると言われた。
ホテルでぼんやりしていると、
アラムのことばかり考えてしまいそうになるので、
私はアリに頼んで街の中を案内して貰って過ごした。


そして、内戦状態で夫や父親を亡くした家族や、
学びたくても学ぶことも出来ず、
僅かな現金の為に朝から夜まで酷い条件で働く人をたくさん見掛けた。


アラムの生まれ育った国の復興の為に、
何か出来ないか？

そんなことを考えるようになっていった。