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全部、夏のせい
第13章 再会

それで、夕食の後、
いつものように紅茶を淹れて、
のんびり過ごす時間に、
お義父様に言ってみた。
「あのスイスの銀行にある私のものだと言っていた金銀財宝、
私が好きに使っても良いのでしょうか?」
「ああ。
勿論だよ。
何か、欲しいものでも出来たのかな?
城でも買うのかな?」と、
お義父様は笑いながら言う。
「はい。
私のお城を作ります。
どれくらい費用が掛かるか判りませんけど、
最初は小さいものから。
良いですよね?」
「マーサの好きに使って良いよ」
「では、私に、『直属の部下』をつけてください。
勿論、この国の人で、
フランス語と英語が出来る人が好ましいです」と言うと、
「それなら、アリがピッタリじゃないか?」
「えっ?
アリはお義父様の右腕でしょう?
私の部下なんて…」
「私の右腕で、一番信頼出来る男だからこそ、
マーサの部下に、任命するよ。
アリ、良いな?」と言うと、
アリは恭しくお辞儀をして、
「マーサ…さま、なんなりとお申し付けください」と言うので、
少しの沈黙の後、
お義父様と私は笑ってしまって、
私が小さいクッションをアリに投げると、
「えっ?
真面目に言ったんだけど?」と、
不満そうな顔をするので、
更に笑ってしまった。
「それで、お城って一体?」とお義父様に訊かれて、
私は考えていることを、
メモしながらゆっくりと説明した。
いつものように紅茶を淹れて、
のんびり過ごす時間に、
お義父様に言ってみた。
「あのスイスの銀行にある私のものだと言っていた金銀財宝、
私が好きに使っても良いのでしょうか?」
「ああ。
勿論だよ。
何か、欲しいものでも出来たのかな?
城でも買うのかな?」と、
お義父様は笑いながら言う。
「はい。
私のお城を作ります。
どれくらい費用が掛かるか判りませんけど、
最初は小さいものから。
良いですよね?」
「マーサの好きに使って良いよ」
「では、私に、『直属の部下』をつけてください。
勿論、この国の人で、
フランス語と英語が出来る人が好ましいです」と言うと、
「それなら、アリがピッタリじゃないか?」
「えっ?
アリはお義父様の右腕でしょう?
私の部下なんて…」
「私の右腕で、一番信頼出来る男だからこそ、
マーサの部下に、任命するよ。
アリ、良いな?」と言うと、
アリは恭しくお辞儀をして、
「マーサ…さま、なんなりとお申し付けください」と言うので、
少しの沈黙の後、
お義父様と私は笑ってしまって、
私が小さいクッションをアリに投げると、
「えっ?
真面目に言ったんだけど?」と、
不満そうな顔をするので、
更に笑ってしまった。
「それで、お城って一体?」とお義父様に訊かれて、
私は考えていることを、
メモしながらゆっくりと説明した。

