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全部、夏のせい
第2章 好き?
「えっと…虫はどかしてくださったし。
丁寧に作っている、とても貴重な食べ物をお勧めしてくれてると思ったから。
文化の違いだけで、
こちらの方は美味しいものと思ってるわけだし…」と言うと、
アラムは少し不思議そうな顔をした。


「日本にも、これ、腐ってるの?って言われる食材があるのよ?
同じ日本人でも食べられないっていう人が居るの。
でも、私は美味しいと思うし、
外国の方がトライしてくれたら、
それだけでも嬉しいって思うもの。
勿論、食べれなくても仕方ないしね?」
と言うと、

「マーサは、強くて優しいね」と笑った。


その後、ラベンダー畑を一緒にお散歩して、
小さい売店みたいな処でポストカードとステッカーを観ていたら、
アラムが「これを…」と言って、
ラベンダーのサシェと切り立てのラベンダーを一束、
そっと渡してくれた。


「ありがとう」と言うと、
とても嬉しそうに笑った。


帰りのバスでは、隣に座ってくれて、
前夜に一人で行った酒屋さんの話をしながらアラムにもたれかかりながら、
うとうと眠ってしまった。

アラムは良い香りがした。
それが何の香りかは判らなかったけど、
とても落ち着く、でも少し妖艶な香りだなと思った。


ガタンとバスが、朝の広場に到着して目が覚めた。


「ごめんなさい。
重かった?」と言うと、

「羽根のように軽かったよ?」と笑う。


「今日はこの後は?」と訊かれて、
市街地にお散歩がてら、
日用品の調達とウィンドウショッピングに行くと言うと、

「荷物持ちについて行きたいな」と言った。


「ラベンダーをお部屋に飾って来てからで良い?」と訊くと、

「勿論」と笑う。


「ちょっと待っててね?」と言って、
私は猛ダッシュで部屋に戻って、
歯磨き用のプラスティックのコップに水を入れてラベンダーを挿してから、広場に戻った。
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