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全部、夏のせい
第13章 再会

最初の箱モノの保育園と学校、
それに併設した、女性用の学びと仕事の為の施設の設計図が上がって来た頃に、
あの骨が、アラムのものではないという結果が届いた。
「やっぱり!
だから、もう一度、丁寧にアラムを探したいです。
隣国から西のエリアに、
何とか人を出せないですか?」
と、お義父様に言うと、
唇をギュッと結んで、
「そうだな。
私は諦めてしまっていたけど、
それは間違いだった。
もう一度、本格的にアラムを探そう」と言ってくれた。
そして、1ヶ月ほどしたある日、
国境に近い隣国側の村で、
アラムに良く似た人を見たという情報が入ってきた。
首都に出来る箱モノの建設に携わる人材や、
学びたい意欲がある若者をリクルートする為に、
各地に散らばっていた人からの情報だった。
その知らせを聞いて、
私は居ても立っても居られなくなり、
お義父様にお願いして車を出して貰ってその村に向かった。
アリも同行してくれた。
その村までは、車で丸一日ほど掛かったから、
到着したのは深夜で、
その日は村長さんのような方の家に宿泊させて貰った。
私は緊張と少しの不安と期待で、
一睡も出来ないまま、
朝を迎えた。
夜が明けたばかりの外に出て、
深呼吸をする。
今日こそ、
アラムに会える。
少しずつ明るくなって、
水平線から昇る朝陽に、祈るような気持ちで、
そう呟いた。
それに併設した、女性用の学びと仕事の為の施設の設計図が上がって来た頃に、
あの骨が、アラムのものではないという結果が届いた。
「やっぱり!
だから、もう一度、丁寧にアラムを探したいです。
隣国から西のエリアに、
何とか人を出せないですか?」
と、お義父様に言うと、
唇をギュッと結んで、
「そうだな。
私は諦めてしまっていたけど、
それは間違いだった。
もう一度、本格的にアラムを探そう」と言ってくれた。
そして、1ヶ月ほどしたある日、
国境に近い隣国側の村で、
アラムに良く似た人を見たという情報が入ってきた。
首都に出来る箱モノの建設に携わる人材や、
学びたい意欲がある若者をリクルートする為に、
各地に散らばっていた人からの情報だった。
その知らせを聞いて、
私は居ても立っても居られなくなり、
お義父様にお願いして車を出して貰ってその村に向かった。
アリも同行してくれた。
その村までは、車で丸一日ほど掛かったから、
到着したのは深夜で、
その日は村長さんのような方の家に宿泊させて貰った。
私は緊張と少しの不安と期待で、
一睡も出来ないまま、
朝を迎えた。
夜が明けたばかりの外に出て、
深呼吸をする。
今日こそ、
アラムに会える。
少しずつ明るくなって、
水平線から昇る朝陽に、祈るような気持ちで、
そう呟いた。

