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全部、夏のせい
第13章 再会
「マーサ…。
本当にマーサなのか?
夢…なんだろうか?」とアラムが呟く。


見つめ合って、唇が重なり合う瞬間に、
小屋から子供が出て来て、

「パパ?」と言う声が聴こえて固まってしまう。


「えっ?」


「中に入ってなさい。
ママの所に…」とフランス語で言うのを聴いて、
アラムを見上げる。


「マーサ、説明しないとね」とアラムが言うけど、
ドクドクと心臓が激しく波打って、
耳鳴りもして、声が上手く聴こえない。

そして、立ち眩みで、意識が遠のいてしまうのを、
アラムと、後ろから来たアリが支えてくれた。


気づいたら私は小さな小屋の中のベッドに寝かされていた。

アラムの香りがするような気がして、
さっきの出来事がなんだったのか、
考えようとするけど、混乱してしまう。


部屋の反対側にもベッドがあって、
そこに現地の女性のような大柄な人が横になっていて、
さっきの子供がそこに一緒に居た。


アラムとアリは、
部屋の真ん中に敷いたラグに座っていて、
私が起きようとすると、

「マーサ、寝不足のままで長時間、車で移動して、
倒れたんだろう。
少し休ませて貰えば?」と、アリが言った。


「アラム?
アラム、こっちに来て?
顔を見せて?」と言うと、
アラムがゆっくりベッドの横に来て座って、
私の髪をそっと撫でる。


まるで、エクスで私が生理痛で寝込んだ時に、
心配してくれた時みたいだった。


私は瞳を閉じながら、
「アラム、結婚したの?
あの子はアラムの子供なの?」と訊きながら、
目尻から涙が溢れてしまっていた。
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