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全部、夏のせい
第13章 再会
横たわる女性と子供の方をチラリと見て、
「ここではちょっと、話にくい」というアラムの言葉に、
絶望的になりながら、
私はこう言った。


「良いの。
時間も経ってしまったものね。
私もね。
アリと再婚、したの。
だから…。
アラムもどうか、
お幸せに」と言って、
フラフラと起き上がって歩き出そうとすると、
脚がガクガクして、
また、座り込んでしまうのを慌ててアラムが抱き締める。


「再婚…したんだ。
アダムは元気にしているのかな?」


アラムの言葉がまるっきり入ってこない。


「アリ…。
帰りましょう」

「マーサ。
ダメだよ?
ちゃんと話をしないと。
俺と再婚なんて…」と言うアリの言葉を止めて、
もう一度、歩き出そうとする私を、
アラムは強く抱き締めて、

「嫌だ」と囁いた。


顔を上げると、
アラムの涙が私の頬に落ちて伝わる。

私の涙と混ざり合って、
唇や頸筋に流れ落ちて行く。


「ずっと会いたかった。
毎日、神様に願っていた。
せっかく、会えたのに、
また、離れるなんて。
だったら、もう、
僕は生きていく希望はないから、
このまま、死んでしまいたい」と言って、
ゆっくりキスをする。


息が出来なくなるような感覚がして、
私はそのまま、また、意識を失ってしまっていた。


ベッドに寝かされて、
アラムとアリは夜更けまでずっと話をしていたようだった。
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