この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
全部、夏のせい
第15章 別離
アラムと過ごした箱根の温泉旅館にお連れすると、
静かな雰囲気をとても喜んでくれた。

庭先の古い桜の花弁が静かに散るのを観ているだけで、
涙が溢れてしまう私の手をギュッと握って、
いつまでも抱き締めてくれるお義父様も、
私と同じ様に哀しいのにと思うと、
また、涙が止まらなくなる。


そして、

「また、来年も桜を一緒に観たいものだ」と笑ってくれるのに、
ただ、頷くことしか出来ないでいた。


アリはそんな様子を黙って見つめていた。


私よりアラムと長く過ごしていたアリも、
とても悲しんでいることが判っていた。


もしかしたら、兄弟か、
それ以上の愛情を持っていたのかもしれないとすら思ったりしていた。
/323ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ