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全部、夏のせい
第15章 別離
スイスに戻る前に、
一度、母国の様子を観てくる。


お義父様がそう言うので、
私も同行したいと伝えて、
アリと三人で向かった。


三年にも及んだ感染症の影響はあったけど、
元々、海外からの人の出入りは少ないことが影響して、
観光メインの国より、
経済的なダメージは受けて居なかった。

それと、学校や病院の整備に力を入れていたことも功を奏して、
少しずつ、力強く復興していく兆しが見えてホッとした。

それでも、医薬品は不足していたので、
かなりの量を持ち込めて良かったと思った。



そして、女性達の起業の為にと作った布の工房も、
輸出が止まっていたから、
ストックがかなり出来ていた。


私は、これを更に仕事にしていこう。
新しい事業を始めようと思い立った。


まずは、サンプルを作る必要があるし、
現金を落として、
彼女たちのヤル気を鼓舞したいと考えて、
いくつかの布をピックアップしていって、

「これをひとまず、持ち帰りたい。
それと、在庫をリスト化して欲しいの」と、
工房を任せている女性に伝えた。

そして、サンプル用の布の代金を工房に支払うだけでなくて、
工房で働く全てのスタッフを集めて、

「新しい事業を始めるから、
みんな、力を貸してください」と伝えて、
この三年間の大変な時期を乗り越えてこれたことと、
買取りも出来なかったこの期間にもコツコツ布を作り続けてくれたことに対して、ボーナスを渡した。


また、私が夫を亡くしたことを話して、
家族を亡くしたスタッフには、
それとは別にお見舞い金も渡して、ハグしあった。






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