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全部、夏のせい
第2章 好き?

お店を出て、アラムの着ているジャケットの胸元をそっと捲ってみると、
胸の内側に、
確かにエルメスと書いてあった。
「びっくりしちゃった。
アラムは物凄いお金持ちなのね?」と言うと、
「僕じゃなくて、親がね?」と笑う。
「エルメスのお洋服着てる人、
初めて観ちゃった。
なんだかびっくりして、言葉が出ない」と言いながら、
のんびり歩いているとアニエス・ベーのショップを見つけた。
「アラム、私、アニエス観たい!
エルメスより、アニエス、着たいの」と言って、
腕を引っ張ってお店に入る。
日本でも時々覗くショップで、
凄く落ち着く。
無くしたスーツケースにも、いくつかアニエスの服、
入っていたのを考えて、
その分、買い物しようと思ったら、
なんだかウキウキしてきた。
定番のストライプの長袖Tシャツ2枚。
ロゴが入ったシンプルな半袖のTシャツ2枚。
ボタンが並んだ定番のカーディガンの黒。
スエット地の黒いロングスカートと皮革の膝丈のスカート。
靴下やタイツ、スパッツも買って、これなら暫くローテーションして暮らせそうだと思った。
タグは全部切って貰って、
袋に詰めて貰ってニコニコしてしまう。
急にお買い物モードになった私を、
アラムは面白そうな顔で観ていた。
大満足でお店を後にして、
スーパーでお水を買い足したいと言うと、
アラムが「どうして?」と訊いた。
お部屋のお水が少し泥のような色で、
飲めないことを説明すると、
「水は配送させるよ」と言ってくれた。
お部屋でお湯を沸かせるように、
電気ケトルを買う。
最後に雑貨屋さんに寄って、
キャンドルとファイヤーキングのカップ&ソーサーを2客買った。
「アラムが遊びに来るかもしれなから、
2セット、用意しないとね?」と言うと、
恥ずかしそうにアラムは笑った。
胸の内側に、
確かにエルメスと書いてあった。
「びっくりしちゃった。
アラムは物凄いお金持ちなのね?」と言うと、
「僕じゃなくて、親がね?」と笑う。
「エルメスのお洋服着てる人、
初めて観ちゃった。
なんだかびっくりして、言葉が出ない」と言いながら、
のんびり歩いているとアニエス・ベーのショップを見つけた。
「アラム、私、アニエス観たい!
エルメスより、アニエス、着たいの」と言って、
腕を引っ張ってお店に入る。
日本でも時々覗くショップで、
凄く落ち着く。
無くしたスーツケースにも、いくつかアニエスの服、
入っていたのを考えて、
その分、買い物しようと思ったら、
なんだかウキウキしてきた。
定番のストライプの長袖Tシャツ2枚。
ロゴが入ったシンプルな半袖のTシャツ2枚。
ボタンが並んだ定番のカーディガンの黒。
スエット地の黒いロングスカートと皮革の膝丈のスカート。
靴下やタイツ、スパッツも買って、これなら暫くローテーションして暮らせそうだと思った。
タグは全部切って貰って、
袋に詰めて貰ってニコニコしてしまう。
急にお買い物モードになった私を、
アラムは面白そうな顔で観ていた。
大満足でお店を後にして、
スーパーでお水を買い足したいと言うと、
アラムが「どうして?」と訊いた。
お部屋のお水が少し泥のような色で、
飲めないことを説明すると、
「水は配送させるよ」と言ってくれた。
お部屋でお湯を沸かせるように、
電気ケトルを買う。
最後に雑貨屋さんに寄って、
キャンドルとファイヤーキングのカップ&ソーサーを2客買った。
「アラムが遊びに来るかもしれなから、
2セット、用意しないとね?」と言うと、
恥ずかしそうにアラムは笑った。

