この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
全部、夏のせい
第16章 新たな出逢い

「少しだけ、お話、出来ますか?」と言うので、
「大丈夫よ?
でもね。パソコンは出しっ放しにしないで?
バッグも手元にね。
安全な日本でも、泥棒やスリはいるんだから」と笑うと、
彼は荷物を纏めて私の隣に座った。
そして、彼は思い掛けないことを言った。
羽田について、あれこれしていたら、
財布を無くしたことに気づいた。
日本に住んでる友達に連絡したら、
ホテルで待ってるように言われたけど、
一向に来ない。
どうして良いか判らなくて、困っている。
そんなことを言いながらも、そこまで困っているような、
切羽詰まった感じはしていなかった。
「羽田で、警察に届けた?
パスポートは大丈夫?
カード類は止めた?」
「友達が一緒にやってくれるって言うから、
とにかく、ここに来たけど、
会えなくて…」と言った。
「友達は、日本人?」
「うん。
大学の短期留学で会ったコなんだ。
Facebookのメッセンジャーで連絡したけど…」と言った。
「ちょっと見せて?」と言って、
メッセンジャーを見せて貰うと、
日本語で書かれていて、
二駅隣の駅名のついた同じ系列のホテルを指定していた。
「大丈夫よ?
でもね。パソコンは出しっ放しにしないで?
バッグも手元にね。
安全な日本でも、泥棒やスリはいるんだから」と笑うと、
彼は荷物を纏めて私の隣に座った。
そして、彼は思い掛けないことを言った。
羽田について、あれこれしていたら、
財布を無くしたことに気づいた。
日本に住んでる友達に連絡したら、
ホテルで待ってるように言われたけど、
一向に来ない。
どうして良いか判らなくて、困っている。
そんなことを言いながらも、そこまで困っているような、
切羽詰まった感じはしていなかった。
「羽田で、警察に届けた?
パスポートは大丈夫?
カード類は止めた?」
「友達が一緒にやってくれるって言うから、
とにかく、ここに来たけど、
会えなくて…」と言った。
「友達は、日本人?」
「うん。
大学の短期留学で会ったコなんだ。
Facebookのメッセンジャーで連絡したけど…」と言った。
「ちょっと見せて?」と言って、
メッセンジャーを見せて貰うと、
日本語で書かれていて、
二駅隣の駅名のついた同じ系列のホテルを指定していた。

