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全部、夏のせい
第16章 新たな出逢い

「私が連絡してみても良いかしら?」と言うと、
彼は頷く。
「あなた、名前は?」
「レオン。君は?」
「真麻よ」
「マーサだね?」と笑う。
取り敢えず、メッセンジャーから電話をしても良いかと書き込むと、
直ぐに既読になって電話が鳴った。
「レオン、どこに居る?」
という、男の子に日本語が聴こえる。
「もしもし?」と言うと、
びっくりして、
「誰?」と言われる。
私はゆっくり、レオンが間違えて同じ系列の違うホテルに居ることを伝えると、
「うわ。
困ったな。
これからバイトで、そんなに時間なくて…」と真面目そうな声で言った。
「これも何かの縁だから、
私が警察に連れて行きましょうか?」と言うと、
「助かります」と言って、
レオンにも電話を代わって貰って、
二人で少し話をして通話を終えた。
「あの…」と戸惑うレオンに、
「取り敢えず、羽田ね?
あ、パスポートは?」ともう一度訊いた。
「財布だけを無くしただけで、
パスポートは大丈夫です。
前に日本に来た時のPASMOもあったから、ここまでは移動出来て…」と説明してくれる。
「お腹は?」
「えっ?」
「ご飯は食べた?」と訊くと、首を横に振った。
「近くに老舗のお蕎麦屋さんがあるから、
食べてから行きましょう?
警察って、時間かかりそうだから。
私も朝ご飯、食べてなくて、
お腹、空いちゃったから」と言って立ち上がると、
「あ。
荷物、持つよ?」と、
私のバッグを持ってくれる。
「カラフルな鞄だね?」と言われて、頷いた。
彼は頷く。
「あなた、名前は?」
「レオン。君は?」
「真麻よ」
「マーサだね?」と笑う。
取り敢えず、メッセンジャーから電話をしても良いかと書き込むと、
直ぐに既読になって電話が鳴った。
「レオン、どこに居る?」
という、男の子に日本語が聴こえる。
「もしもし?」と言うと、
びっくりして、
「誰?」と言われる。
私はゆっくり、レオンが間違えて同じ系列の違うホテルに居ることを伝えると、
「うわ。
困ったな。
これからバイトで、そんなに時間なくて…」と真面目そうな声で言った。
「これも何かの縁だから、
私が警察に連れて行きましょうか?」と言うと、
「助かります」と言って、
レオンにも電話を代わって貰って、
二人で少し話をして通話を終えた。
「あの…」と戸惑うレオンに、
「取り敢えず、羽田ね?
あ、パスポートは?」ともう一度訊いた。
「財布だけを無くしただけで、
パスポートは大丈夫です。
前に日本に来た時のPASMOもあったから、ここまでは移動出来て…」と説明してくれる。
「お腹は?」
「えっ?」
「ご飯は食べた?」と訊くと、首を横に振った。
「近くに老舗のお蕎麦屋さんがあるから、
食べてから行きましょう?
警察って、時間かかりそうだから。
私も朝ご飯、食べてなくて、
お腹、空いちゃったから」と言って立ち上がると、
「あ。
荷物、持つよ?」と、
私のバッグを持ってくれる。
「カラフルな鞄だね?」と言われて、頷いた。

