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全部、夏のせい
第16章 新たな出逢い

「マーサは美大生なの?
それとも、服飾科に通ってる?」
アトリエ兼NPO法人の事務所にしているマンションの中を見回して、
レオンがそんなことを言うから、
思わず笑ってしまう。
確かに、本やノートが散らばっていて、
布やミシンも出しっ放しにしている。
誰も来ない部屋だからと、
直ぐに作業が出来るようにしていたのが、
なんだか恥ずかしくなってしまう。
「レオンは何歳なの?」
「21歳だよ」
懐かしい年齢。
私とアラムが出会った時、
私も21歳だった。
そういえば、アダムも21歳よね?
息子と同じ歳なのね?
そう思ってクスクス笑って、
「私、もう学生じゃないわ?
何歳だと思うの?」と言う。
「えっ?
同じくらいか、歳下かと思った」
「まさか!
ふざけてるの?」
「ううん。
だって、マーサ、可愛いよ?
お化粧もしてないのに、
とても可愛い」
なんだか、恥ずかしくなってしまう。
「全然違う。
ずっと歳上よ?」
「そんなはず、ないでしょう?」と言うレオンの顔は、
ふざけているようには見えなかった。
「こっちにベッド、あるの。
忙しい時に、私もここに泊まったりするから。
あ、シーツや枕カバーは、
洗濯してあるから、
そのまま使って?」と言って、
「Wi-Fi使うなら、パスワードは…」と、
ルーターの裏側を確認してると、
「ねえ?
マーサは特別なヒトって居るの?」と耳元で囁かれて、
驚いてルーターを落としそうになってしまう。
レオンは慌てて、
「ごめん」と言って、ルーターを支えるように持つから、
手が重なってしまった。
それとも、服飾科に通ってる?」
アトリエ兼NPO法人の事務所にしているマンションの中を見回して、
レオンがそんなことを言うから、
思わず笑ってしまう。
確かに、本やノートが散らばっていて、
布やミシンも出しっ放しにしている。
誰も来ない部屋だからと、
直ぐに作業が出来るようにしていたのが、
なんだか恥ずかしくなってしまう。
「レオンは何歳なの?」
「21歳だよ」
懐かしい年齢。
私とアラムが出会った時、
私も21歳だった。
そういえば、アダムも21歳よね?
息子と同じ歳なのね?
そう思ってクスクス笑って、
「私、もう学生じゃないわ?
何歳だと思うの?」と言う。
「えっ?
同じくらいか、歳下かと思った」
「まさか!
ふざけてるの?」
「ううん。
だって、マーサ、可愛いよ?
お化粧もしてないのに、
とても可愛い」
なんだか、恥ずかしくなってしまう。
「全然違う。
ずっと歳上よ?」
「そんなはず、ないでしょう?」と言うレオンの顔は、
ふざけているようには見えなかった。
「こっちにベッド、あるの。
忙しい時に、私もここに泊まったりするから。
あ、シーツや枕カバーは、
洗濯してあるから、
そのまま使って?」と言って、
「Wi-Fi使うなら、パスワードは…」と、
ルーターの裏側を確認してると、
「ねえ?
マーサは特別なヒトって居るの?」と耳元で囁かれて、
驚いてルーターを落としそうになってしまう。
レオンは慌てて、
「ごめん」と言って、ルーターを支えるように持つから、
手が重なってしまった。

