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全部、夏のせい
第17章 甘い一夜の夢
着物や帯、小物類は風通しの為に専用のハンガーに掛けて、
クローゼットの外のフックに掛けて、
お洗濯するものだけ抱えて寝室から出ると、
レオンがボンヤリした表情で電話を握り締めていた。


「どうしたの?」

「ママンが倒れたって…。
どうしよう?」と呟いた。


「えっ?」と言うと、

「入院したって、
ばあやが言ってた」と更に続けた。


「判ったわ?
ちょっと座って?
飛行機のチケット、見せて?」と言って、
洗濯物を洗面所のカゴに入れて手を洗って、
鏡を観て、落ち着かなきゃと自分に言い聞かせてみる。


そして、ダイニングテーブルにノートパソコンを持ってきて起動させて、
航空会社のサイトに繋いで、
一番早く取れるフライトを確認していく。


「このチケットなら、飛行機さえ空きがあれば、
いつでも乗れるから。
明日のお昼前のが、一番早く乗れそう。
パスポートも出して?
予約しちゃいましょうね?」と言って、
テキパキと入力しながら予約して、
ホッとすると、

「マーサ、ごめん。
なんか、動転しちゃって。
でも、マーサって、
可愛いと思ったけど、
しっかりしてるんだね?」と言って、
そっと笑った。


「お食事に行く前に電話すれば良かったわね?
そしたら、今日中に飛行機、乗れたかもしれなかったのに…」と言うと、

「帰るまで、
マーサを抱いてても良い?
もっと一緒に居れると思ってて…」と言いながら、
蒼い瞳に涙が浮かんでいる。


頷くとレオンは私を抱き上げて寝室に連れて行って、
そっとベッドに降ろしてくれて、
静かにキスをすると、

「マーサ、また、会えるよね?
絶対に。
これで最後とかは嫌だよ?」と言って、
強く抱き締めてキスを繰り返した。
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