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全部、夏のせい
第17章 甘い一夜の夢

前夜は激しく愛し合ったけど、
この夜のレオンは、
別れを惜しみながらも、
優しくたくさんキスをして、
ゆっくり自分を刻み込むかのように愛してくれた。
そして、合間に自分のことを少しでも伝えようと、
色々な話をしてくれた。
南フランスの山間の小さな村の出身。
一人っ子で、
父親は亡くなっていること。
小学校から親戚の家に寄宿して、
パリで暮らしていたけど、
父親が亡くなったことで、
少しでも実家の近くでと考えて、
大学はエクスにしたこと。
そのエクスには、
母親の祖父が今でも一人暮らししていて、
最初は寮に入っていたけど、
高齢で心配だから、
今はそこに住んでいること。
その母親の祖父が、
大の日本贔屓で、
家にはたくさんの日本についての本や、
日本人作家の本があること。
そこで仕事を手伝って、
要らないよって言ってもアルバイト料をくれたから、
ずっと貯めていて、
今回、日本に来たこと。
共通点があると思いながら、
自分も一人っ子だと言うこと。
祖母の家に寄宿して学校に通っていたこと。
そして、同じエクスの大学のサマースクールに通って、
その後、大学院にも行ったことを話した。
「ほら?
運命なんだよ」と囁くと、
また、キスを繰り返してくれると、
「ねえ?
絶対に会えるよね?
離れたくない」と抱き締めて、
レオンは泣いてしまう。
私はお母さんのように髪を撫でて、
背中もゆっくり撫でて、
「8月の終わりに、契約でパリに行くことになっているの。
それが終わったら、
久し振りにエクスに行ってみようかしら?」と言った。
この夜のレオンは、
別れを惜しみながらも、
優しくたくさんキスをして、
ゆっくり自分を刻み込むかのように愛してくれた。
そして、合間に自分のことを少しでも伝えようと、
色々な話をしてくれた。
南フランスの山間の小さな村の出身。
一人っ子で、
父親は亡くなっていること。
小学校から親戚の家に寄宿して、
パリで暮らしていたけど、
父親が亡くなったことで、
少しでも実家の近くでと考えて、
大学はエクスにしたこと。
そのエクスには、
母親の祖父が今でも一人暮らししていて、
最初は寮に入っていたけど、
高齢で心配だから、
今はそこに住んでいること。
その母親の祖父が、
大の日本贔屓で、
家にはたくさんの日本についての本や、
日本人作家の本があること。
そこで仕事を手伝って、
要らないよって言ってもアルバイト料をくれたから、
ずっと貯めていて、
今回、日本に来たこと。
共通点があると思いながら、
自分も一人っ子だと言うこと。
祖母の家に寄宿して学校に通っていたこと。
そして、同じエクスの大学のサマースクールに通って、
その後、大学院にも行ったことを話した。
「ほら?
運命なんだよ」と囁くと、
また、キスを繰り返してくれると、
「ねえ?
絶対に会えるよね?
離れたくない」と抱き締めて、
レオンは泣いてしまう。
私はお母さんのように髪を撫でて、
背中もゆっくり撫でて、
「8月の終わりに、契約でパリに行くことになっているの。
それが終わったら、
久し振りにエクスに行ってみようかしら?」と言った。

