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全部、夏のせい
第1章 出逢い

「ここにサインして。
連絡先を書いてください」と空港のカウンターで言われながら、
荷物が出て来る可能性はないかもしれないと思った。
連絡先は、今から行く大学の担当窓口の電話番号を書いた。
ひとまず、パリの空港より親切で明るいスタッフさんに、
私のフランス語がきちんと伝わることだけで安心していた。
持ってるリュックサックと斜め掛けにしているバッグ。
これだけでは2ヶ月、生活するのは厳しそうだけど、
現金とカードもあるから、なんとかなると思った。
辞書とか、本やノートを無くした方が哀しかったけど、
それ以外は着替え程度しか入れてなかったし。
手続きが終わって、
「良いご旅行を!!」と手を大きく振るスタッフさんに、
「メルシー」と言って、
外に出ようと歩き始めたけど、
何か視線を感じて、
周りを見回した。
そしたら、漆黒の美しい肌に真っ白い歯をした長身の男性達が、
私の方を観ていた。
なんとなく会釈して、
取り敢えず、移動方法を考えようと思って、
観光案内みたいなカウンターの方に歩き出した。
連絡先を書いてください」と空港のカウンターで言われながら、
荷物が出て来る可能性はないかもしれないと思った。
連絡先は、今から行く大学の担当窓口の電話番号を書いた。
ひとまず、パリの空港より親切で明るいスタッフさんに、
私のフランス語がきちんと伝わることだけで安心していた。
持ってるリュックサックと斜め掛けにしているバッグ。
これだけでは2ヶ月、生活するのは厳しそうだけど、
現金とカードもあるから、なんとかなると思った。
辞書とか、本やノートを無くした方が哀しかったけど、
それ以外は着替え程度しか入れてなかったし。
手続きが終わって、
「良いご旅行を!!」と手を大きく振るスタッフさんに、
「メルシー」と言って、
外に出ようと歩き始めたけど、
何か視線を感じて、
周りを見回した。
そしたら、漆黒の美しい肌に真っ白い歯をした長身の男性達が、
私の方を観ていた。
なんとなく会釈して、
取り敢えず、移動方法を考えようと思って、
観光案内みたいなカウンターの方に歩き出した。

