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全部、夏のせい
第19章 二度目のプロポーズ、そして
「あの…どうしてここに?」


「東京で貰った筈の名刺を無くしてしまって、
連絡出来なくて途方に暮れてた。
実家からエクスのおじいちゃんの所に戻ったら、
マーサが持ってたのとそっくりな模様のバッグがあって、
訊いたら、マーサが残していったって聴いて、
パズルみたいに繋がったんだ。
小さい頃からママンの結婚式の写真で観てたキモノ姿の可愛い妖精と、マーサが同一人物だってことに気が付いた。
だから、懐かしくて、
でも、会った瞬間に恋に堕ちて、
心から愛してると思えたんだって、瞬時に判った。
おじいちゃんはマーサの連絡先を知らなかったけど、
こちらの名刺を持っていたから、
僕、すぐにここに来たんだよ。
マーサの亡くなった旦那さんのお父さんの家なんだってね?
でも、マーサは居なくて…」と言いながら、手をギュッと握った。


「突然、マーサは居ますか?って来たから、
私も面食らったよ」と、お義父様が微笑む。


「それで、マーサの気持ちは?
僕は東京で会った時のままだよ。
あの時より、もっと好きになってる」


「…でも…」


「でも、何?
やっぱり僕じゃ、頼りない?」


「そんなこと、ないけど…。
私、歳が離れ過ぎてるし…」


「歳なんて、どうでも良いよ。
いつ、何が起こるかもわからないんだから、
今、一緒に居たい。
ダメかな?」


私は物凄く困った顔をしていたと思う。


「ジャンだって、ロザリーだって、
こんなに歳上のお嫁さんなんて、
認めてくれないと思うわ?」


「いやいや。
私は嬉しいよ?
ロザリーも同じ気持ちだと思うよ。
まだ、話してないけど」と、
ジャンが微笑むと、
お義父様まで、

「私も嬉しいよ。
父親として、
マーサを送り出してあげたいな」と、
手を伸ばして私の手を握って頷いた。
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