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全部、夏のせい
第19章 二度目のプロポーズ、そして

瞳を閉じて、大きくゆっくり息をしてから、
そっと眼を開ける。
レオンが優しい顔で私を見つめてくれている。
さあ。
なんて言おう?
戸惑っていると、
アリが酷くぶっきらぼうな声を出した。
「あのさ。
俺、状況が見えないんだけど、
この坊やは、なんなの?
なんでマーサにプロポーズしてるんだ?」
その口調でなんだか力が抜けてしまって、
お義父様が先に、
そして、その後、私まで、クスリと笑ってしまった。
「アリ、聴いてなかったのかな?
レオンが一目惚れして、
プロポーズしてる。
それだけだよ。
それで、マーサの気持ちは?」と、
お義父様が私を見つめて言う。
「私は…。
正直、戸惑ってます。
皆様に祝福されるかも判らないし…」
「そんなことは、置いておいて、
レオンへの気持ちはどうなのかな?」
「あの…。
こんなに真っ直ぐに、
好きだと言われたのは…。
アラム以来で、
それはとても嬉しくて…」
「へっ?
俺も好きだって言ったじゃないか?」とアリが言うと、
「言ってもマーサに響かなかったんだから、
それは、ダメだろう?」とお義父様が笑うので、
アリは頭を掻いて、
自分でも笑ってしまっていた。
そして、
「好きってことなんだろう?
それでいいじゃん。
さっさと、胸に飛び込みな?」とアリが言った。
私は意を決して、
「私もレオンが好き。
出来れば一緒に居たいと思います」と口にした。
レオンは嬉しそうに手を強く握り締めてくれた。
でも…。
赤ちゃんのことは、
どう言ったら良いのか判らなくて、
それに、アダムたちや日本の家族にもなんて言えば良いのかも判らなくて、
ひどく心細い気持ちになってしまっていた。
そっと眼を開ける。
レオンが優しい顔で私を見つめてくれている。
さあ。
なんて言おう?
戸惑っていると、
アリが酷くぶっきらぼうな声を出した。
「あのさ。
俺、状況が見えないんだけど、
この坊やは、なんなの?
なんでマーサにプロポーズしてるんだ?」
その口調でなんだか力が抜けてしまって、
お義父様が先に、
そして、その後、私まで、クスリと笑ってしまった。
「アリ、聴いてなかったのかな?
レオンが一目惚れして、
プロポーズしてる。
それだけだよ。
それで、マーサの気持ちは?」と、
お義父様が私を見つめて言う。
「私は…。
正直、戸惑ってます。
皆様に祝福されるかも判らないし…」
「そんなことは、置いておいて、
レオンへの気持ちはどうなのかな?」
「あの…。
こんなに真っ直ぐに、
好きだと言われたのは…。
アラム以来で、
それはとても嬉しくて…」
「へっ?
俺も好きだって言ったじゃないか?」とアリが言うと、
「言ってもマーサに響かなかったんだから、
それは、ダメだろう?」とお義父様が笑うので、
アリは頭を掻いて、
自分でも笑ってしまっていた。
そして、
「好きってことなんだろう?
それでいいじゃん。
さっさと、胸に飛び込みな?」とアリが言った。
私は意を決して、
「私もレオンが好き。
出来れば一緒に居たいと思います」と口にした。
レオンは嬉しそうに手を強く握り締めてくれた。
でも…。
赤ちゃんのことは、
どう言ったら良いのか判らなくて、
それに、アダムたちや日本の家族にもなんて言えば良いのかも判らなくて、
ひどく心細い気持ちになってしまっていた。

