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全部、夏のせい
第19章 二度目のプロポーズ、そして
一緒に寝る。


レオンはそう言ったけど、
本当に文字通り、一緒に寝るだけで、
私はホッとすると同時に、
やっぱり、年齢のことを知って、
とても「出来ない」と思われたのかもしれないと考えていた。


腕枕をしてくれて、
髪や背中を優しく撫でて、
文字通り顔中や耳にキスを落としてくれるけど、
それ以上のことはなかった。



いきおいでみんなの前でプロポーズはしたけど、
やっぱり無理だと思われて当然だと思って、
レオンに包まれて眠るのもこれが最後だと思って、
この腕の温もりと、
優しいキスを忘れずに生きていこうとそっと決意していた。



翌日には、
レオンは講義もあるし、
ジャンは店を連続して閉めてると周りが心配するからと言って、
帰国してしまった。


「すぐにエクスに来て?
絶対だよ?」と、何度も言ってキスをされながらも、
社交辞令だと思って、曖昧な笑顔を浮かべてしまっていた。
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