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全部、夏のせい
第19章 二度目のプロポーズ、そして
「マーサ、お前、いつエクスに行くんだ?」とアリに訊かれて、
困った顔で返事も出来ない。

お義父様も、多分、気を遣っているようで、
その話を口にすることが出来ないでいるうちに、
季節はすっかり冬になっていた。


短い休みを取って、
久し振りにアダムとアリ、そしてお祖母様が屋敷に来てくれた。


小さいアリも寮から戻り、
少し賑やかなクリスマスを迎えようとしていたクリスマスイブの前日に、
何の連絡もなく、エクスからレオンがやって来た。


ジャンとロザリーも一緒で、
レオンの顔は少し強張っていて、
顔を合わせた瞬間、緊張感が走った。


二人、固まってしまうのを見ていたアダムが、

「あれ?
レオンじゃないか。
久し振りだな。
どうしてここに?」とのんびりした口調で言った。


「まあ!
本当に!
ほら。
遠足の時以来よね?」と、
お祖母様まで言うから、

「えっ?」と呟くように声を出すと、
緊張感がみるみる和らいで言った。


「えっ?
アダムとアリ?
それと、おばあちゃん?
あれ?
二人って?
マーサ、この二人は?」


「私の子供達よ。
それと、私の祖母…」


「うわ。
凄い偶然だな。
パリの学校で同級生だった。
その後は、スイスに行ったんだよな。
だから、ずっと会えなかったけど…」と言って、
レオンがアダムとアリに握手をしてからハグをする。

お祖母様にもハグをして両頬にキスをして、
まだ驚いている。


そして、改めて、
後ろに居るロザリーとジャンを紹介して、

「なかなか返事も貰えなくて、
エクスにも来てくれないから、
改めてプロポーズに来ました。
マーサ、結婚してください。
幸せにすると、みんなの前で誓います」と、
跪いて指輪を入れた箱を差し出した。
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